謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!
今日のファフナーの感想。
サブタイトル §
第14話 「覚醒 ～せんりょう～」
あらすじ §
溝口と真矢は一騎救出のために飛び立ちます。
竜宮島は人類軍に上陸されますが、真壁指令は戦わないことを選択します。
真壁指令は、人類軍の狙いはファフナーとコア。しかし、それは人類軍の手に余るものだから、触れさせてやればいい、と言います。
謎の少女、コアは自分で外に出て、勝手に服を手に入れて着込むと外を歩いていました。
溝口と真矢の機体は、日野の誘導で着陸します。
日野は、新しい機体、マークザインを一騎に渡すように一騎の母に言います。しかし、彼女は渡しに行こうとしません。自分が行ったら日野は一人になってしまうと言います。
しかし、真矢が到着したことで、一人ではないと確認し、彼女はマークザインに搭乗します。
日野は、情報をフェストゥムに渡すわけにはいかないと自爆します。
一騎はファフナーに搭乗して、人類軍の兵士と一緒に戦っていました。
命など惜しくないと言って戦う兵士達は全滅します。
一騎の機体も動かなくなったところでマークザインが到着して助かります。
一騎はマークザインの上にいる自分の母の姿を見て驚きます。
感想 §
面白い!
こんなに良いものを見られるとは!
凄いですね。
今回はあの溝口も目立つことができません。それだけ、日野や真壁指令の存在感が大きかったわけですね。
フェストゥムとの新しい関係を目指す日野。彼を気遣ってか、彼を一人にして離れはしない一騎の母の融合体。全く異質なものであるのに、人を気遣うことができるところが、1つの希望に思えますね。
一方、駄目司令官と思われていた真壁指令、この状況で極めて的確な指揮を執ります。その選択が正しかったのかどうか、総士まで見届けたいと思うほどですね。
人類の敵扱いされ竜宮島と、自分の方が正しいと主張する島の裏切り者の狩谷。いったい何が正しく、何が間違っているのか。それは、この時点ではまだ明確には示されません。おそらく、誰もが間違っているのでしょう。人間の社会とはそういうものであるがゆえに。
そして、自ら外に出たコア。外の世界で様々なものに目を奪われるシーンが、とても新鮮ですね。そこにあって当たり前の様々なものが、実はとても素晴らしい何かであると言うことを意識させます。しかし、彼女が外に出て、しかもただの女の子にしか見えないことで、この先の展開がまたしても読めなくなってきましたね。普通のアニメなら、これよりも遙かに少ないネタで、26話ぐらい軽く保たせてしまうというのに。なんとゴージャスな。
今回の名台詞 §
この台詞も良かったと思います。
真壁指令「相手の狙いはファフナーと島のコアだ。どちらもやつらの手に余る。一度ふれさせてやればいい」
どうせ手に余るから触らせてやる、という発想はある意味で傲慢です。しかし、負けていながら圧倒的に優位を見せつけるという面白い台詞です。
しかし、もっと良い台詞がありましたね。
真壁指令「挑発に乗るな。一度でも血を流せば取り返しはつかん」
とても奥深い台詞です。確かに、血を流していなければ、違った成り行きも可能でしょう。
しかし、それ以上に良い台詞がありました。
日野「滅びを苗床に新たな希望が芽吹くのだよ。我々の子供達によってね」
この台詞の良いところは、破滅的なドラマを描きつつも、けしてそれが終末願望に直結していないことを示している点です。こんな人類は滅んでしまえばいい、という結末はハードに見えて実は安易です。そして、破壊と再生は、種族としての人類が生きていくために必須の条件でしょう。もちろん、戦争をして殺し合う必要があるという意味ではありません。一度作り出された素晴らしい成果は、時々徹底的に破壊し尽くされる必要があるのです。「子供達」が活動する新たな場を生み出すために。
