謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!
今日の巌窟王の感想。
サブタイトル §
第十八幕
決闘
あらすじ §
巨大ロボットのような甲冑が2体、公園に現れ、決闘を始めます。
メルセデスは、止めに入ろうとしますが、制止されます。
てっきり、これは伯爵とアルベールの決闘と思いきや、実はフランツがアルベールを薬で眠らせて身代わりに出ていたのでした。
フランツは、巌窟王の謎について知った知識から、伯爵は心臓だけは生身だと確信し、甲冑から降りた伯爵が近づくのを待って心臓を刺します。
そのフランツに、彼がアルベールだと思っている伯爵は剣を突き立てます。
駆けつけたアルベールは、フランツを介抱します。
感想 §
EDの1カットに巨大ロボット戦のように見えるビジュアルがあったので、もしやと思っていました。しかし、やはり来ましたね。まるで巨大ロボットのように見える甲冑による戦い。
この巌窟王が、あえて歴史性に忠実なドラマであることを捨て、未来の話として再構成されたことは正解だと思います。なぜなら、そうしなければ、今時の若い視聴者にとって説得力のあるドラマに成り得ないであろうと思われるからです。今回の決闘シーンも、まさに、リアルな甲冑による戦いよりも、空想上にしか存在しないはずの巨大ロボットの方が、視聴者にはリアリティを持って感じられるであろうという点で、正しい選択をしたと感じられます。
更に展開される残酷シーン。切り刻まれる身体。それは、ロボットの身体が相手だから成り立つ描写であるとも言えますね。むしろ、成り立ってしまうが故に描くことが出来、むごたらしい鮮烈な印象を残します。この凶悪さは、恐ろしいと同時に妖しい魅力を持ちます。
それに加えて、てっきりアルベールが戦っているように思わせておきながら実はまだ寝ていたという意外な展開。何回も、「おっ」と思わせてくれますね。
今回の一言 §
決闘の結果、ボロボロになった公園。まったく公共の施設を何だと思っているのか。もちろん、そのように目くじらを立てられるべき破壊行為であるからこそ、ある種の爽快感があるというものです (笑。