オータムマガジンに記録されている歴史資料館巡りは、2002年09月08日に訪問した新宿区新宿歴史博物館から始まっています。
この時点では、自分のためのメモという趣旨でしか記録していないので、ここに行くまでの経緯が説明されていません。
実は、これより前にも訪問した場所があるのです。
もちろん、私の人生の節目となる2002年7~8月の入院より後の話です。それより前に、江戸東京たてもの園に訪問すると言った出来事がありますが、それはノーカウントとして考えています。
さて、2002年8月中旬に退院した私は、退院直後に何回か通院を求められました。
その際、都営新宿線から市ヶ谷で南北線に乗り換え、東大前で下車するという経路で病院まで移動しました。
そして、市ヶ谷での都営新宿線から南北線に乗り換える経路上に、非常に印象的な「江戸歴史散歩コーナー」というものがあったのです。
もちろん、市ヶ谷で乗り換えるのは初めての体験ではありません。都営新宿線から有楽町線への乗り換えは、様々な行き先に行くために、何回も経験しています。しかし、南北線に乗り換えると言うことは、有楽町線ホームへの階段よりも、遥かに先に歩くことになります。そして、南北線のホームに降りる階段の手前に、それはあったのです。
歴史に関する施設を訪問してみたい、と思う強いきっかけになったのが、この施設であることは間違いないでしょう。
江戸歴史散歩コーナーとは §
1996年3月の日付と共に、以下のような文章が掲示されています。
南北線工事で江戸城外観の遺跡が多数出土しました。このコーナーにはこれらの遺跡とともに市ヶ谷駅付近の変遷、江戸時代の土木技術を展示いたしました。
入場は無料で、地下鉄乗り換え時の一種の休憩所として使うことも可能でしょう。
展示内容 §
江戸城の石垣を積み直したもの。
過去と現在の対比写真。
発掘の様子を示す写真。
様々な資料。
現在の市ヶ谷駅周辺の模型。
そして、床には古地図。
狭いスペースを有効に使って様々な内容を展示していますが、けして狭苦しくはありません。
江戸城の石垣 §
圧巻なのは、床の古地図と並んで、これでしょう。
江戸城の石垣です。
本物が、これほど身近に見られるとは凄いですね。
大きな石組みを間近で見られます。
これも凄いぞ、市ヶ谷駅周辺模型 §
市ヶ谷駅周辺模型も、良くできています。
地上だけでなく、地下の地下鉄も作られていて、トンネルの断面と内部の列車が見えます。
以下の写真は棋院会館のあたりから駅の方を写したものです。
上記「展示内容」の写真の右側のガラスケースがこれにあたります。
これは、お勧め! §
これはお勧めです。
肩肘を張らずに、休憩がてら立ち寄っても良いし。
何より無料だし。
長い時間を取られるほどの規模でもないし。
市ヶ谷駅での南北線への乗降の場合は、必ず通る場所に当たるので、そのような移動の用事さえあれば、特別な配慮をすることなく容易に立ち寄れます。
問題があるとすれば、出来てから時間が経過したため、写真資料などの退色が見られることですね。そういう意味では、早めに見ておくと良いかもしれません。