2005年06月12日
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八王子市郷土資料館

Written By: 川俣 晶連絡先

 今日は、八王子市郷土資料館に行ってきました。

 八王子駅から15分という数字をうっかり信じ込んでバスに乗らずに歩きましたが、実は「京王」八王子からは、もっと遥かに遠かったという間抜け。しかも、駅から遠くなると建物が低くなり、日陰も減りました。このクソ暑い日だというのに!

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ここは八王子千人同心の土地だった §

 23区内の歴史資料館は、おおむねその地域が徳川家康の江戸幕府の強い影響下に置かれていたことをストレートに反映していたように思います。

 しかし、都下の歴史資料館は違います。

 国分寺や府中のあたりは、律令制時代の武蔵国の中心であったというウェイトが高く感じられますし、東村山のあたりは鎌倉時代の鎌倉と北方を結ぶ街道の宿場町という地域特性のウェイトが高く感じられます。そして、特に何も大きなトピックがないという地域もあります。

 一方、羽村は非常に特異で、江戸時代の玉川上水の存在が大きなウェイトになっていると感じます。

 そして、八王子も羽村と並んで特異な存在と感じられたのは、八王子千人同心が大きなウェイトを持つ土地柄のせいでしょう。

 八王子千人同心は、徳川幕府のために働く武田家の遺臣だそうで、つまり徳川幕府の都合で成立した地域性です。

感動! 機織りする少女!! §

 展示された機織機を使って、小学校高学年ぐらいの女の子が実際に機を織っていました。一種の体験実習のようなものだと思いますが、華奢な身体で手足をきちんと使い、バシッと力を入れるところでは入れていました。

 これはもう本当に感動しました。

 つまり、かつての日本の女性は、養蚕や機織りによって現金収入を手に入れており、夫に利子を付けて金を貸すぐらいの力ある立場だったという話と重なるからです。

 きっと、この少女は、かつての日本の女性達と同じように、夫に全面依存するような弱い存在にならず、強くたくましく生きていくのだろう、と根拠のない勝手な未来を思い描いて、勝手に感動してしまいました。

武州高尾山をめぐる庶民の信仰 §

 平成15年の特別展「武州高尾山をめぐる庶民の信仰」の図録を買い込みました。

 高尾山というのは、特別な思い入れのある山です。このあたりの記事にも登場させているぐらいですし。

 それについて、より詳しい話が書かれた本を、まさかここで手に入れることができるとは思ってもいませんでした。

 都民の手軽なハイキングコースではなく、歴史的な存在としての高尾山について、少しだけ学びたいと思います。

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