昔々、秋葉原で見たマイコン達。
懐かしいそれらの中で、突出した印象を残すのは、ナショナルのKX-33と、そのライバル機とも言えるMZ-40Kです。
このKX-33の凄いところは、マイコンキットであるにも関わらず、プログラムを自由に組むことができないということです。乏しい記憶からあさると、これが持っているのはゲームや音楽再生などの最初から組み込み済みの数種類の機能だけです。
しかし、16進数で音楽の楽譜データを入力できるところが、マイコンっぽいムードといえば言えるものでした。
この、異様なまでに自由度が無く使えないにも関わらず、ムードだけはとても楽しそうだというアンバランスさが、とても危うい魅力を感じさせてくれました。
間違っている可能性が高いですが、確か秋葉原のLaOXに触れる展示機があって、何回か触ったことがあるように記憶します。
さて、最近になってこのKX-33のことを話題にしようと思ったことがありますが、型番を忘れて検索すらできず、悶々としていました。
しかし、知人から以下のURLを教えてもらい、思い出すことができたわけです。
なんと、Yahooオークションに未組み立ての商品が出品されています。
残念ながら現在の経済状況では買えません。
しかし、日本のマイコン史を語る上で極めて貴重な存在であることは間違いないでしょう。