間もなく発売になる「実践Web 2.0論」という本の著者略歴の現時の興味対象に、「東京各地の郷土資料館を巡ること」などと書いてしまった他に、身体をいっぱい動かさないと健康上問題があるということから、とりあえず無理のない場所に出向いてみることにしました。(でも、大いに無理があった……)
候補は複数ありましたが、稲城市郷土資料室を選択。
超穴場・凄い良いのにインターネット上にまとまった資料無し §
ちなみに、インターネット上に稲城市郷土資料室のまとまった資料はありません。
公式サイトのようなものもありません。
しかし、中身は凄く良いのです。
これは超穴場と言えるでしょう。
場所 §
この施設は、「ふれんど平尾」という施設の2階にあります。
見ての通り、廃校となった学校を利用した施設で、中はまさに学校の校舎そのものです。
Google Mapsによるふれんど平尾の位置を参考までに付けます。
稲城市郷土資料室の情報 §
インターネット上にまとまった情報が見あたらなかったので、稲城市郷土資料室の情報を付けておきます。
- 場所: 複合施設ふれんど平尾2階(稲城市平尾1-9-1)
- 開館日: 火曜日〜日曜日、祝日 午後1時〜4時
- 休館日: 毎週月曜日、年末年始、特別整理期間
ちなみに、開いているのは午後1時以降であることに注意してください。
どこが良いのか §
廃校の歴史資料館というと、日野市郷土資料館が思い出されます。ここの印象が、かなり雑然として規模も小さく投げやりな感じを受けるのと全く対照的に、稲城市郷土資料室は驚くほど優れた良い歴史資料館だと感じました。
様々な工夫を凝らして熱心に並べられた展示。説明のための文章の多さ。模型や写真の充実。更には、無形文化財の演劇で使う衣装や面の実物なども展示されています。
この圧倒的な熱意と本物インパクト。これは、廃校利用という見た目のシオシオ感とは正反対の驚きに満ちた充実ぶりを示します。
ここは本当にお勧めです。
見に行って損はないと思います。
受付の人と少し話をして聞いたところでは、市役所に熱心な人がいて、その人が異動せずにずっとこれをやっていることで実現したことだそうです。その人は、市役所に入る前から、市内の遺跡の発掘の作業に参加していて、そこから継続して行っているのだそうです。それから、古い家々などとの人脈もあるそうで、無形文化財の面が使われる場合などは、その間に展示する別のものをすぐに借りてこられるのだそうです。
まず、人があればこその成果ですね。そういう人を、適切な部署に付けておくことができる稲城市の優秀さと言えるかもしれません。
歩こう歩こう §
本当は小田急線新百合ヶ丘か京王線稲城からバスで行く場所です。
しかし、新百合ヶ丘からテクテク歩きました。途中で、京王線若葉台からも徒歩で行けると気づき、帰りは京王線若葉台まで歩きました。
これは、かなり距離があります。
しかも、多摩丘陵特有の、起伏の激しい土地です。
本当に自分の限界を試すような歩行の強行となってしまいました。
しかし、これぐらい冒険しないと身体は立て直せない状況ですね。
毎週これをやれと言われたら尻込みしますが、たまにはやらないとダメと感じました。
ところで、「歩こう歩こう」といえばとなりのトトロですが、何と途中で麦とろ定食トトロという看板を出している店を見かけてしまいました。