ACE COMBAT ZERO(以下ZERO)の総飛行時間が100時間を超えたその日に、ACE COMBAT X(以下ACX)の発売日が2006年10月26日に確定したという情報を見たのは、何やら因縁を感じます。
初の携帯ゲーム機用 §
さて、ACXはACE COMBATシリーズ初の携帯用ゲーム機(PSP)対応ソフトということになりますが……。実は丁寧に情報をウォッチしていない人たちの大多数は、既存ACE COMBATの移植に過ぎないという誤解を抱いているらしいことが分かってきました。それは、PSPのソフトは既存人気ゲームの移植が多いという件と関連があるようです。
しかし、実際に情報を見て分かる通り、ACXはストーリーもシステムも完全新作であり、無印→2→3→04→5→ZEROという流れの延長線上に位置づけられるものです。そういう意味で、携帯ゲームで遊ぶことに何ら興味のないACE COMBATファンも注意を引きつけられてしまうわけです。私の立場はまさにそのようなものです。
しかし、ZERO発売から僅か7ヶ月…… §
ACE COMBATシリーズの発売日をリストしてみと、ACXの特異性は歴然としています。
タイトル | 発売日 |
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ACE COMBAT | 1995年6月30日 |
ACE COMBAT 2 | 1997年5月30日 |
ACE COMBAT 3 | 1999年5月27日 |
ACE COMBAT 04 | 2001年9月13日 |
ACE COMBAT 5 | 2004年10月21日 |
ACE COMBAT ZERO | 2006年3月23日 |
ACE COMBAT X | 2006年10月26日 |
これまで、ほぼ2~3年間隔でリリースされてきたシリーズですが、5→ZEROで1年5ヶ月というかなり短い間隔になったことが特異的な事例のように見えていました。ところが、ZERO→Xは1年すら切って、僅か7ヶ月の時間間隔しか空いていません。これはシリーズ全体を通して見ても極めて特異な状況と言えます。
謎を解き明かせ! (あてにならない)推理をしてみよう §
これはどういうことでしょうか?
ナムコが粗製濫造モードに入ったということでしょうか?
おそらく、そうではないでしょう。
たぶん、5の続編としての6というタイトルが存在しないことと考え合わせれば、5の続編としてZEROとACXという2つのタイトルが企画され、同時並行で開発が進んだ……と考える方が自然ではないかという気がします。
仮にそれが正しいとすれば、なぜZEROのボリューム感が5に大きく劣るのか……という疑問の答えも自然に出ます。5を作ったナムコのパワーは、2つのプロジェクトに分散されたからです。
5に対する思い入れに決着を付けるためには…… §
そう考えると、5に対する思い入れゆえに続編も見ておきたい……という気持ちに応えるためには、ZEROをプレイするだけでは足りず、ACXもプレイしなければなりません。
PSPは持っていないので、ソフトを買うだけでは足りず、割高なPSP本体も一緒に買わねばなりません。(しかも、DSに押されっぱなしで他に遊びたいゲームも無いというのに!!)
それでも、しょうがないから買うことにしました。
ACXの予約を今日入れました。
PSP本体の方は、ACXの発売日が近づいてから、あらためて考えようと思います。