Life is beautifulの今日はIE3.0の１０才の誕生日によると、2006年8月14日はIE3.0の10才の誕生日だそうです。
うーん、もうそんなに時間が経過したのか……。
それはともかく、以下の部分は共感する部分があります。
Microsoftがインターネット・ブラウザーのシェアをNetscapeから奪ったことが業界全体にとって良かったのかどうかは「神のみぞ知る」が、ほとんどシェア０％の状態からIE3.0によりシェア３０％にまで引き上げ、IE4.0でほぼブラウザーのシェアを独占する状態にまで持っていくという大きな仕事に関われたことは本当にラッキーだったと思う。こういうのを「エンジニア冥利につきる」と言うのだろう。
私の場合、Windows 2.1からWindows 3.0までの日本語化の……というか、3.0の一部は日中韓で共通に使用される汎用のDBCS Enablingコードだから、片足は2バイト圏向け汎用国際化の開発に突っ込むような仕事に関われたのは、本当にラッキーだったと思います。無から有を作るような作業手順がいくつもありました。
MSKKの入社面接で、いきなりOS/2ではなくWindowsの日本語化開発チームに入れてくれた古川享さんに感謝しなければ。
実際、無いに等しいシェアから何とか認知される存在にまで仕上げたWindows 3.0の立場は、おそらくWebブラウザでのInternet Explorer 3.0の立場に近いような気がして、少しだけ上記の文章に共感を感じました。
いや本当に、Windowsにせよ、Internet Explorerにせよ、昔を知っているとこれほど多くのシェアを持っている現在が奇跡のように思えます。
(でも、あたかも歴史が始まって以来、最初から最大シェアを取っているかのような論調で叩かれることが多い)
しかし、ふと感傷的に思うところがあったのは以下の文章です。
UIEvolutionを創設してから色々なプロジェクトに関わったが、まだまだWindows95やIE3.0ほどのインパクトを業界に与えるものは作れていない。１０年後に「俺達はあんなにすごいプロジェクトに関われて本当にラッキーだったね」と言えるようなものをまたまた作りたいと考えている、とても欲張りな私がここにいる（UIEJの皆さん、よろしく^^）。
いや本当に。
気持ちの上では私も欲張りですが、まだまだ状況を把握するだけで精一杯。
具体的なプロジェクトにはなかなか手が出ないところです。
