大空魔竜のクルーは47人です。
ダイヤが47人目であり、それまでは46人(ディックが抜けている状態では45人)だったと思われます。
しかし、ガイキングとキルジャガーも大空魔竜の正規の装備の一部と考えれば、47人が大空魔竜の全力を発揮させるクルーの定数だと考えられます。
さて、ここで問題です。
大空魔竜には、ガリスが抜けた後、ナオトが入りました。
そして、ダイヤの父が大空魔竜に乗り込もうとした時、ディックに不幸が訪れます。
そう……、一人抜ければ一人が増え、一人増えそうになると一人減るのです。
常に47人であり続けようとしている何かの意志が作用しているかのように。
これを「大空魔竜の意志」と仮に呼んでみましょう。
もしかして、ナオトは本来なら無関係な少年だったはずが、「大空魔竜の意志」によって呼び寄せされた47人目なのでしょうか? だとすれば、ナオトは「大空魔竜の意志」の被害者と言えます。
また、ディックの不幸も、「大空魔竜の意志」によって引き起こされたものであり、彼も被害者ということができるかもしれません。
これはもう「呪い」というしかありません。
「大空魔竜47人の呪い」です。
だが、そんなものは存在しないのだ §
しかし、この「呪い」はあり得ません。
なぜかといえば、そもそもこの時期の大空魔竜は47人ではないからです。
大空魔竜が地上に行った時、リーはヴェスターヌと大地魔竜に乗ってダリウス界に残りました。その後、リーはずっと大地魔竜でヴェスターヌと一緒にやっていたようです。つまり、大空魔竜からは少なくともリーが抜けて一人少ない状態にあったことが推測されます。しかし、それによって「大空魔竜47人の呪い」が発動して別の誰かを大空魔竜に誘い込むような展開はありませんでした。
つまり、「大空魔竜47人の呪い」は実在しません。
これが結論です。