(画像公開ポリシー)
こっそりダイヤの背後からキックを浴びせかけようとするイタズラ心満点のピュリア。胸のファスナーが身体の落下に応じて跳ね上がっている描写が、再びダイヤに会えた嬉しさに跳ね上がる心を代弁する。
トーノZERO, THE BELKANアニメ感想家(笑)のアニメ感想を参ります。
今日のガイキングの感想。
サブタイトル §
第39話「君の地球・君の未来」
あらすじ §
プロイストは、四天王の身体を生体部品として復活します。
しかし、サコンがダリウス大帝そのものだという部品を持ってきます。その部品には歴代ダリウス大帝の意志が入っていて、ダリウス大帝になるということはそのダリウス大帝達の意志に仲間入りすることだと明らかになります。
つまり、歴代全てのダリウス大帝は1つの意志に貫かれていたことになります。
それにも関わらず第17代ダリウス大帝が地上侵攻を決意したのは、地上人の環境破壊が止まらなかったためでした。
四天王の身体を入れ物として復活したプロイストは、自分もまた歴代ダリウス大帝の意志の入れ物に過ぎないと知ると、ダイヤを道連れにマグマに落下していきます。しかし、ガイキングがダイヤを助けます。
ルル達は大空魔竜で宇宙に飛び立ちます。
ダイヤ達は地球に残ります。
5年後……。
ダイヤは未だに山ごもりをして身体を鍛えていました。
そこに宇宙から大空魔竜が戻ってきて、ゼーラの門付近に怪獣がいて、苦戦していると伝えます。再びダイヤの力が必要とされたのでした。
ダイヤは再びガイキングに乗り込みます。
感想 §
なぜプロイストは自滅するような行動に出たのか。
それは、自分も入れ物に過ぎないと知らされたから?
それだけではないでしょう。
やはり、ダイヤからプロイストの行動が「わがまま」に過ぎないと断言されてしまったからではないでしょうか。
自分は特別な存在だという確信を根拠に、他人の言うことをすべて戯れ言と一蹴してきたプロイストですが、ダリウス大帝になるということの意味を理解した時点で、この根拠が消失します。
その状態で突きつけられる「わがまま」という評価。かつて離反した部下の行動を「わがまま」と断じていたとすれば、自分の行動もやはり「わがまま」にしかならない……ということを、プロイストは心のどこかで理解したのでしょう。
それは決定的にプロイストという人物の存在理由の基礎を根底から破壊する行為でもあります。
それゆえに、プロイストは自分自身を決定的に破壊したダイヤを道連れに、死のうとしたのかもしれません。
更に感想 §
プロイストが大空魔竜のブリッジに入ると、ガリスとルル、ダイヤと父という二組の父子が見える光景。あまりに上手い構成と言わざるを得ません。本当にきちんと構成を考えて作られた作品です。
映像的には、地上の空港に魔竜が駐機している映像が印象的ですね。
5年後は、背が伸びたナオトが大人びて格好良いし、色っぽいピュリアは最高。
しかも、宇宙怪獣ときやがりましたか (笑。
今回の一言 §
生きていたディック?
シリーズ全体を振り返って §
とても良い作品でしたね。
今さらあれこれコメントすることもありませんが、とても印象に残る好作品だったと思います。
それはさておき、やはり最終的にお気に入りはピュリアということになります。
最終回の5年後で、露出度満点でほとんど水着に近い服を着たピュリアがダイヤに殴り返されて海に落下して濡れる……というところが色っぽくて良いですね。殴る、濡れるは、二人の親密さの表現であると同時に、二人の間にある一種の性的関係(あるいはその予兆)を暗示させる描写と見て良いような気がします。って、この段落は子供は読んではいかんぞ。最後にコメントしても遅いか (汗。
(2006年9月25日追記) 5年後のピュリアのイラスト発見。このイラストを見たおかげで、ガイキングのあと味が当社比200%アップという感じでしょうか。ピュリアの魅力をたっぷり受け止めている良い絵です。