先月買ったズボンの縫い目が破れて、買った店に持って行った帰りに本屋に寄って買ってきました。
この手の雑誌は、何か気になるものが1つある……という理由で買うことがほとんどです。
しかし、この月刊COMIC リュウ 創刊号というのは、気になるものが1つや2つでは収まりきらないという愕然とするような代物です。
直前に出ている超こち亀も愕然とするようなゲストのラインナップで、それと比較すると見劣りする感がありますが、それでも凄い。
おそらく、今ひとつ分かりにくいネタを1つ紹介するなら、「梶尾真治×鶴田謙二 『おもいでエマノン』」というあたりが良いでしょうか。梶尾真治というのは、有名ではないが通好みで、人知れず大切にしまってある宝箱のようなSF作家ではないでしょうか。『おもいでエマノン』はその代表作と言って良いでしょう。しかも、最初に単行本が出ているのは1983年のようなので、20年以上昔の「おもいで」の作品ということになります。それが今、鶴田謙二によってコミック化されるとなれば、「ええっっ!?」と思って、ちょっとは見てみたいと思うわけですよ。
というわけで買ってみましたが、昔のリュウと違って丸綴じであることにびっくり。漠然と、昔のリュウっぽい感じだと思い込んでいました。更に驚いたのは、押井守の新作短編映画のDVDが付いているにもかかわらず、480円というかなり安い値段であったこと。戦略的に付けた値段という側面もあるでしょうが、全般的な作りの安っぽいムードからすれば、高い雑誌を目指していないことは明らかでしょう。これも、ちょっと意外に感じられました。
でも、安いことは買う理由にはなっても買わない理由にはなりませんね。
だから、即座に買ってきました。
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