2006年10月08日
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実は他の作品も凄いぞ! 「コミックボンボン2006年11月号増刊 ガンダムマガジン」

Written By: トーノZERO連絡先

 「君は魂が震えるガンダム漫画を何回読んだことがあるかっっっ!? 復活したガンダムマガジンの超挑発!!」と「ガンダムマガジン掲載「眼下の宇宙」で考えるガンダムのリアリティの源泉とは」で「コミックボンボン2006年11月号増刊 ガンダムマガジン」に言及しましたが、この2つで言及した「MSV戦記ジョニー・ライデン」と「眼下の宇宙」以外の作品もかなり凄いです。

機動戦士ガンダムALIVE エピソード0 §

 何を目指しているのかさっぱり分からない作品です。

 現代の街でジオンのMSが暴れていて、そこにガンダムが助けに来てくれるという内容です。まあこれはエピソード0で本編はボンボン本誌でやるようなので、印象に残れば良いという構成なのでしょうが。

 こういう、いかにもアレっぽい作品を読まされた直後に読むMSV戦記ジョニー・ライデンのインパクトは絶大です。

アムロ10番勝負 round 1 §

 アムロの最初の戦闘を「喧嘩」風に描いた作品といえば良いでしょうか。

 アレンジが入っていますが、ストーリーは基本的にTVシリーズと同じです。

 しかし、異様な迫力があって凄い。

 確かにアムロが戦っていますが、僕らの知っているあの軟弱なアムロではありません。

 しかも、10番勝負のround 1って、この先もroundがあるのでしょうか? (笑

白い衝撃 §

 ガルマがシャアに謀殺される戦いで、隠れているホワイトベースを捜索していたザク部隊がガンダムに遭遇する話です。そして、悪鬼のごときガンダムに惨殺されていくザク部隊という凄惨な戦いを、ザク部隊の視点から描いた凄い作品。

 そう。これは凄いですよ。ガンダムが悪魔に見えます。アムロ10番勝負で、圧倒的迫力でザクに競り勝っていくガンダムを見せられた後でこの作品を見せられるという構成はナイスですね。

 ガンダムを見る視線は1つではなく、様々な解釈があり得ます。

Zeon Alive §

 ザクレロS型のアレンジバージョンのイラスト。

 おそらく、かなりオフィシャル設定から逸脱しているような気がしますが、そういうイレギュラーなものがどーんと載ってインパクトがあるのは良いですね。

MS-06RSZ ZAKU II SPECIAL TUNE VERSION §

 俺ザクのイラスト……ということで良いと思いますが。

 実はこのイラストは凄く上手いです。

 背景に地球、浮かんでいるザク、型の上に小さく座っているノーマルスーツの人物、そして手前に顔がアップで見えるノーマルスーツの少女。これほど大きく見える手前の少女とほぼ同サイズの物体が、これほど小さく肩の上に載っているのです。この構成によって得られるザクの巨大感と奥行きの深さは絶大です。

 ザク本体の描き込みと合わせて、非常に見事なガンダムイラストの1枚と言って良いと思います。

始まりは騎士 §

 RAVEの作者が描いた騎士ガンダムのイラスト。

 最初のガンダムが騎士ガンダム……というのがちょっと衝撃的。

 ちなみにアニメのRAVEは好きで見てました。

機動戦士ガンダムエクスプロージョン §

 全く分かりません。

 独特のタッチで描かれたコミックスです。

 作者についてはミノルランドを参照。

 内容的には、ソロモン攻略戦を劇場版にほぼ沿って描いたもので、さほど奇をてらってはいません。しかし、このタッチは独特であり、素直には読めません。そこが独自の味?

爆! ガンダムマン §

 町内にガンダムを広めるためにコスプレしている変な奴。

 ギャグマンガです。

 しかし、これ1本に「ガンダムエーススペシャルお笑い特集号」の全ての漫画を足したよりも大きな価値を感じた……という感想を正直に書き記しておきましょう。

 なぜならば、この作品には「心」が入っているからです。

 いやまあ、「隊長のザクさん」に「心」を感じないわけではありませんが、これって内容的にガンダムである必要性が薄いのですよね。

 それに対して、ガンダムマンは、ガンダムを広める男でなければ成立しない作品です。

機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 §

 旧作の再掲。おおむねOVA第1巻分のストーリーで終わり。

 続きは再発売されるコミックスで読んでくれということのようです。

元祖SDガンダム §

 SDガンダム作品の解説付き再掲。

 これで、SDガンダムへの理解が非常に進みました。

 武者ガンダムのマークIIIが騎士ガンダムだったとは!

 ガンダイバーの生まれがここであることを初めて知りました。

RX-78誕生秘話 §

 旧作の再掲。

 ガンダムが完成する前のエピソードです。

 自己学習型コンピュータを学習させるために、捕虜のジオンパイロットに協力させるという話です。敵味方という理屈抜きで凄いMSを作ろう……というテム・レイの申し出を受けて、敵と味方の奇妙な共同作業が行われます。

 全てが終わった時、誰が誰を撃つのか……という緊迫感のある展開に続きます。

 これも、ガンダムを単純なヒーローにしてしまわない秀作ですね。

欄外 §

 実は欄外も凄いです。「まったく役に立たない一年戦争マメ知識」というコーナーが何カ所も挿入されています。

 最大のヒットは以下の記述です。

スペースコロニー内で使用される車両「エレカ」には時速50km程度の制限時速機能が設けられている。スピードを出しすぎると重量に変化が生じ、運転が困難になる。これは、コロニー内の重力が人工的に作られているため。

 つまりですね。コロニー内の重力は遠心力なので、回転を相殺する方向と速度で走ると、遠心力は消失して無重力に等しい状況に陥るわけです。そこまで行かずとも、重力が小さくなれば、車両が軽くなって運転に支障が出るでしょう。もちろん、逆方向に走れば見かけ上の重力はより大きくなります。

 こういうことを、いちいち気にするかどうかが、実は雑誌の出来にも影響していくわけですね。

結論 §

 全体として面白かったよ!

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