「負けた」教の信者たち : ニート・ひきこもり社会論紀伊國屋書店
Written By: 川俣 晶
部屋を整理していて掘り出された本です。
この本の入手編(「負けた」教の信者たち - ニート・ひきこもり社会論 斎藤環 中央公論新社)は、2005年4月13日に書いているので、おそらく1年8ヶ月ほど放置されたことになるのでしょう。
142ページと143ページの間に帯が挟んであって、ここまで読んで中断したことが予想されます。
さて、乏しい記憶を辿ると、この本は期待はずれだった……という印象が残ります。だから、途中で放置されてしまったわけですね。
とりあえず処分しようと思いましたが、まあ一応読んでみるかと143ページから軽く流しながら読み進めましたが、やはり面白くありません。
ところが、驚愕の大逆転が!
最終章の「VI ニート達はなぜ成熟できないのか」がやたら面白いのです。
正しく理解できたという自信は全くありませんが、面白いと感じたのは事実です。
特に「転向」の違いに、世代の違いを読み取るアイデアが面白いですね。
そう、これはニート論というよりも、世代論、より正確に言えば世代論を通じて世の中がどこへ向かうかを論じた文章と言えます。
というわけで、結論的にはちょっと面白かったと思います。
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