今日は武者小路実篤記念館に行ってきました。
京王線仙川駅とつつじヶ丘駅の中間ぐらい、線路の南側の少し離れた位置にあります。
実は、ここは聖徳記念絵画館と並んで、「まさかこんな場所に!」と最近気付いた施設です。本当に最近まで存在を見落としていた施設です。しかも、よく知っている場所の近くです。
子供の頃、つつじヶ丘に親しく付き合っていた親戚がいた関係上、つつじヶ丘は数え切れない回数訪れている場所です。また、アンナ・ミラーズがあった関係上、仙川を訪れた回数は一桁では収まらないはずです。(でも、せいぜい10回ぐらいか)
しかし、それらは全て京王線の線路の北側の話であり、南側は極一部を除いて未知の領域だったといえます。そこに、この施設はあったわけです。
あてにならない地図 §
仙川で降りて歩きましたが、途中で道が分からなくなりました。愛用のポケット版東京23区地図の道と実際の道が食い違っていたのです。あとは山勘で歩き通して到達しました。
なかなかドキドキの冒険です。
実篤公園 §
仙川側から行くと実篤公園に出ます。
旧実篤邸を含む斜面から広がる庭園です。
間近に住宅地が迫って家々が見えてしまう庭園ですが、それでも良いムードを壊していないのはセンスに優れた庭園だと思います。
特に屋根のある休憩所に入ると、周囲の住宅がほとんど全て屋根で見えなくなるという設計の妙は見事だと思いました。
旧実篤邸 §
耐震工事の都合上、中には入れませんでした。
しかし、窓の多い建物で、外からでも十分に楽しめました。
面白い良い建物です。
武者小路実篤記念館 §
こじんまりとしていますが、武者小路実篤の人柄が伝わってくるような良いものだったと思います。販売している書籍やグッズの種類も多く、熱心さも伝わってきます。
ビデオの映像資料を何本か見ましたが、全て見る余裕はありませんでした。入れなかった旧実篤邸の内部は映像資料で見ました。
感想・武者小路実篤って? §
他人から愛される魅力のある人だと思いました。
しかし、どうしても感覚がすれ違う部分があります。こういう大きな庭園のある家に住むであるとか、小説を書いて絵を描いて過ごす毎日であるとか、そういう貴族的な感覚といえばよいのでしょうか。
ですが、その感覚を「悪」とは思いません。たぶん、そういう人が平然と生きていられることが、日本という国の強みなのでしょう。それは否定するものではないと思いました。
外に出ると…… §
入口の向かい側の家が、花で溢れる凄い家でした。
記念館側から出ると最寄り駅はつつじヶ丘になるので、そこまで歩いて帰ってきました。