ヤマトには以下のようなお約束があります。
- 古代はコスモゼロに乗る
- その他の艦載機パイロットと機体は変化していく
復活編で泣けるのは、きちんと古代がコスモゼロに乗ったことですが、あからさまに時代遅れの機体の出番が「戦闘」ではなく「娘を探しに行く」であったこともポイントの高いところです。(ここでコスモゼロが新鋭機以上の活躍を見せたら嘘くさい)
しかし、TV第1シリーズ第3話の台詞や作画の混乱や、コスモゼロを戦闘機隊として描く「ひおあきら」版などの存在を含めて考えると、特に大きな混乱のあった問題ではないかと思います。
実は、この混乱はかなり長く続いていることに気づきました。
つまり、上記の「お約束」が固定的に運用されるのはヤマト2ないし新たなる旅達を待つ必要があり、「さらば」の段階で古代は他の隊員と同じコスモタイガーに乗っているわけです。
ということは、以下のことが言えます。
- 70mm版までつきあって完結編の雪とのラブラブ偵察飛行まで見てしまうとコスモゼロは古代専用機にも思えるが、その設定はかなり後になって定着する
- つまり、コスモゼロを古代専用機とする設定は、初期には存在せず、かなり後まで浸透しない
実はそこから逆算するとヤマトの艦載機デザインの順番がおぼろげに見えてきます。
- 最初の機体がデザインされた (エアインテークがある。パイロットフィルムのみ)
- 空気のない宇宙でエアインテークは無いだろう、として再デザインが行われ、コスモゼロが生まれた
- この時点でヤマトの艦載戦闘機はコスモゼロだけであり、ブラックタイガー隊(この名前もあったか怪しい)の乗機もコスモゼロである
- 作画の都合上、線が多すぎるために、ブラックタイガーのデザインが生まれた
- ひおあきら版は、コスモゼロを前提にネームを練っていたが、後から突っ込まれたブラックタイガーのデザインを持て余し、これに「重戦隊」と名付け、コスモゼロ隊が軽戦隊であるという差別化を試みた (コミックは極端に線を減らす必要はなく、コスモゼロの編隊も問題なく登場できた)
- アニメは作画の都合上、コスモゼロの出番を徐々に減らし、最終的に古代だけがコスモゼロに乗る形になったが、作画やAR台本への貫徹は不完全であった
- 「さらば」の段階で、スタッフにもコスモゼロを古代専用機と見なす発想は希薄であり、古代をコスモタイガーに乗せた (本来、コスモゼロも戦闘機隊を組む量産型である)
つまり、コスモゼロのデザインは、ブラックタイガーのデザインに先行したと考えられます。
補足 §
という話を信じてはいけないよ! これは単なる裏付けのないアイデアだから!