コンビニでひおあきら版が続々と出てくるのは良いことです。
そこ! 便乗商法と言ってはだめ!
こっちは、便乗商法に便乗して買ってるだけだから!
というわけで、「さらば」の1も出てきているので読んですぐ驚きました。
英雄の丘のシーンでアンドロメダが飛び抜けた後、古代と佐渡の会話があるのです。
(他にも、ヤマトに乗り組んだ後、第1艦橋で徳川がヤマトを整備していたという会話などもあります)
しかし、英雄の丘の宴会シーンから地下司令部のシーンで、森雪が艦内服を着ているという相違もあります。ジャンプスーツは出迎えて新居の家具を見に行く時にはちゃんと着ています。
というわけで、以下のことが言えます。
- ひおあきら版さらば宇宙戦艦ヤマトは、原型に忠実である
- 原型に服のデザインは含まれるが、あるシーンの具体的なレイアウトや作画までは含まれない。(どの服を着ているか等)
- アンドロメダ通過後の会話があったことは複数のソースから明らか (ムック本のAR台本など)
- 変化したのは、実はアニメの方である
ここで重要なことは最後の部分です。
「変化したのは、実はアニメの方である」という認識は、子供の頃には無かったものです。アニメは絶対不動の基準であり、そこからの差分で物事を判断すると思えば、宇宙戦艦ヤマトのひおあきら版や石津嵐版は論外となります。
しかし、「変化したのは、実はアニメの方である」という認識を持つと状況ががらりと変わります。石津嵐版が、初期の企画により近いことは既に分かっていますが、ひおあきら版は必死にアニメに忠実に描こうと努力しているが、アニメの方が変化していった過程がひしひしと分かります。
つまり、「さらば」ではない「宇宙戦艦ヤマト」も、「ひおあきら版」によって原型の姿をかいま見ることができるのではないか、と思うわけです。
そういう意味で、「ひおあきら版」の評価も最近になって180度ガラッと変わっていますが、そのあたりはまだ今度。
余談 §
この「古代と佐渡」の会話になぜこだわるのかといえば、「声優の声で聴いたような気がする」からです。しかし、映画で見たのかそれともラジオドラマだったのかは分かりません。ちなみに、ラジオドラマは映画公開前に斎藤が「陸戦隊」として登場する版があったはずで、これは熱心に聞いていたはずです。斎藤の声優が正規に決定する前の話だったはずです。あくまで仮にということで、歌の「ささきいさお」が声をあてていたら、そのまま配役になってしまったらしい。
更に余談を言えば、うっかり失念していましたが斉藤の元ネタも新撰組の「斎藤」であって、るろうに剣心に出てくる「斎藤」と同じわけですね。
更に余談 §
具体的な画像として、幻!28分間の失われた映像!などでも取り上げられているシーンです。しかし、証拠資料がこちらは何もありません。