もちろん、ブラックタイガーの山本の話だ!
山本の話はなぜ嬉しいのでしょう?
根本とか杉山とかヤレタラの話よりも、なぜ山本だけ嬉しいのでしょうか?
無駄死にではないから §
根本や杉山も無駄に死んだとは思いません。
しかし、物語のクライマックスの主役を張ったとなれば山本です。
ワープテストぎりぎりで「山本機、帰還しました!」と古代に叫ばせてこそ、そのエピソードの主役です。
無名という長所 §
確か何かのラジオドラマの中間のコーナーだったと思いますが、突然山本の声優を教えてくださいという質問が来て西崎さん(?)が、しどろもどろの「そかべ、かずゆき?」と読み上げたことがあったような気がします。(ただし、第4話の山本が故・曽我部和行さんであったかは分からない)
これで、山本は無名なのにファンがいるという意外性で印象もバッチリです。
「さらば」でも §
1エピソード限りのキャラではなく再登場して人気の高さを伺わせます。しかも、加藤に続いて2番目ですよ。
最後は古代をかばって被弾し、都市帝国の艦載機発進口に突っ込んで突破口まで開いてくれます。
古代が帰還する機体を守っていつの間にか死んでいた加藤と違って、ダイナミックな見せ場まであります。(いや、加藤もグッと来るのだけどね)
でも無駄死にだった? §
……という話は確か若桜木虔版の小説「さらば」の話であって、映像を見ると違うのですよね。
- 山本が被弾したのは事実だが、古代を庇って被弾したのか良く分からない
- 山本は単に墜落しただけで都市帝国の艦載機発進口に突っ込んではいない。つまり突破口を開いてはいない
- (実は加藤も古代がコスモタイガーに戻った時点で既に死んでいて、ヤマトに戻った後で古代はそのことに気づいたっぽいのだ。後部銃座で撃ちまくって古代が戻る機体を守ってはいないのだ)
つまり、実際のフィルム上の山本は単に激闘の中で死んだだけで、小説版で見せた盛り上がりが意外なまでにしぼんでしまいます。
この肩すかし感の意外さが、やはり山本の印象を大きくしてくれるのかも。
更に言えば §
実は、第4話であれほど苦労して帰還した山本なのに、「さらば」ではあまりにもあっさり死んでしまうギャップも大きいと言えます。ここも山本の印象が大きくなる理由の1つかもしれません。
やはり、無意味かつ過剰に「さらば」は死にすぎるのかも。
まとめ §
異説の多さでも、やはり山本は突出してヤマトらしいキャラといえます。
って、ミーハーに山本を語ろうとして真面目な結末に至ってしまった!