TV第1シリーズには、森雪が第2艦橋にコーヒーを届けると島が不味いと苦言を呈する場面があります。
(太田も口では美味いと言いつつ、おかわりは拒絶している)
しかし、よく考えるとこれは不自然です。
というのは、おそらくコーヒーメーカーで入れているであろうコーヒーの味にさしたる上手下手があるとは思えないからです。
また、コーヒーメーカーの使い方はそれほど難しいものではありません。間違った使い方をいつまでも行っているとも思えません。もし間違っていても、既に味に対する苦情で修正済みのはずです。
ということは、森君であるか否かに関わらず、「普通にコーヒーを入れることはできない」状況だと考えられます。
ヤマトの食糧事情は厳しい §
そこで、はたと気づきました。
ヤマトの食糧事情は厳しいという描写があります。
コーヒーもろくに提供できないでしょう。
- 実はコーヒー豆をケチった、ほとんど色つきお湯でしかない
- 実は代用コーヒーである (芋コーヒーがワダチにも出てきますが、戦争経験のある世代なら、代用コーヒーぐらい知っているでしょう)
従って、生活班長として森君は
- 豆をケチらないコーヒーを入れることは、食料節約上できない
- しかし、艦内の志気を維持するためにティータイムにお茶を配ってまわることは止められない
- 食糧事情が厳しいことは立場上言えない
従って、「森君のコーヒーは不味い」と解釈されたとしても、改善することも止めることも訂正することもできません。
従って §
雪から見た古代と島を比較すれば、文句を言った島よりも、言わなかった古代の株が上がるわけです。それ以前から、古代が気になっていた描写はありますが、古代と雪が結ばれる重要な伏線とも言えます。
もっとも、それは雪の心情を理解したのか、それともただの味音痴だったのかは分かりませんが。(古代が雪の理解者ではなかったことは、復活編で娘から糾弾されてしまうが)
余談 §
ということは、決戦前の水杯も単に酒を出せなかったので水で我慢しただけなのでしょうか? (佐渡先生が飲みまくってアナライザーにまで飲ませるけど、看護婦として森君は佐渡の部下になるので立場上、止められないぞ)