2010年01月08日
トーノZEROアニメ感想宇宙戦艦ヤマトtotal 6124 count

ひおあきら版「さらば」感想・実はこれが面白いのだ!

Written By: トーノZERO連絡先

 今頃になってヤマトの話題を多く書いているには理由があります。復活編を見たことは理由の1つでしかありません。古いカセットテープのデジタル化を進めて確認のために聴いていることもあって、これは復活編とは無縁の事情によります。もう1つは、コンビニ版のひおあきら版の再刊が進んでいることです。

 というわけで、昨日は発売されたばかりのさらば2も買ってきましたよ!

右翼とか左翼とかくだらない §

 右翼とか左翼とか、そういう目でヤマトを見るのは下らない!

 オレはどっちの味方でもないぜ!

 オレはヤマトの味方だぜ!

 え? 強いて言うなら、どの翼に近いか?

 もちろん、右翼でも左翼でもなく、ヤマトの主翼さ!

 (大気圏を出ると収納されちゃうけどな!)

 って話は思いついたから書いただけで本題に入ると。

やはり忠実度は高いのかも §

 映画に忠実な部分とそうではない部分があります。

 忠実な部分は驚くほどの忠実です。

 たとえば、佐渡の斎藤への注文→ヤマトカクテルつくる→佐渡の死→徳川の死→佐渡の死を告げに第1艦橋に蹴込む斎藤、というシーケンスなど、忠実度は極めて高いと思います。

 一方で、細かい用語や台詞の違いもありますが、おそらく映画の方が変わったのだと思います。たとえば、コスモタイガーと呼ばずにブラックタイガーと呼ぶ等の用語の使い方はおそらく「ひおあきら版」がより古いことを示唆します。

「さらば」の最もくだらない部分は §

 「さらば」の最もくだらない部分は、たぶん地球艦隊の戦闘シーンです。事前情報ではヤマトを食うほどの人気があった地球艦隊の数々と、バルゼー艦隊の数々が激突しますが……。いい気になった傲慢な地球艦隊が白色彗星に蹴散らされるだけで、何のドキドキもありません。

 (しかも、「2」になっても火炎直撃砲という超兵器戦になってあまり盛り上がらないが、それはさておき)

 前に友永さんが「こんなことをしていていいのだろうか」と疑問を抱きながら作画したという話をどこかで読んだ気がしますが、そう思うに値するシーンです。喧嘩してヤマトのスタッフを降りるほどの価値もありません。

 肯定するにも反発するにも、あまりにパワーがありません。

 敵味方の艦船の模型が人気商品であることと、このシーンのギャップは大きすぎると言えます。営業的にも問題があります。

 ところが、「ひおあきら版」はここがきちんと描いてある!

 映画では単に出てきて「潜宙艦だ、ソナーを上げよ!」の一言で蹴散らされるだけの潜宙艦ですが、「ひおあきら版」ではきちんと敵の決戦兵器として地球艦隊の危機が描かれています。

 これは感動ものですよ。

 ある種の「さらば」に対する無念が晴れる気がします。

その他 §

  • 山本機は、はっきりと古代機をかばう形で被弾している
  • しかし、迎撃機の発進口には突っ込んでいない
  • 加藤は射撃をしながら古代を待っているがヤマトに戻った時点で死んでいる
  • さりげなく、背景にサイレン戦記や、未来騎士の書き文字がある
  • 都市帝国と超巨大戦艦の圧倒的な巨大感は映画以上だ
  • ヤマトは本当にボロボロで穴だらけに描かれている!
  • 歌が本当に聞こえる

ということで §

 おそらく、ひおあきら版は映画の製作途上の資料によって描かれています。他の小説版などと比較して、より古い版を使用している可能性すらあります。

 この途上版において、以下の特徴がおそらく映画になるまでに変更されています。

  • 地球艦隊とバルゼー艦隊の攻防の大幅な簡略化
  • 山本被弾の描写の簡略化 (古代をかばっていたり、即座に僚機が反撃する描写のカットなど)
  • 加藤の反撃のカット

 というわけで、被弾した山本機が発進口に突っ込むのはおそらく若桜木虔版小説のオリジナル展開ですが、古代機をかばったり加藤が反撃しているのは元々の企画通りかもしれません。

もう1つ §

 実は、ひおあきらという人も、ヤマトファンだったのではないか……という気がします。特に、さらばの時点では。戦闘シーンの描写につぎ込まれた熱意にそう思いました。今はどう思っているのか分かりませんが。

 検索して実は師匠は石ノ森さんだと知りましたが、宇宙からのメッセージやレザリオンのデザインに関わっているだけでなく、ヤマトの世界に来ていたのはやはり何かプラスアルファの理由があったのだろうと思います。

 って、実は松本美女とシャンブロウを経由しても、ひおあきらを経由しても「宇宙からのメッセージ」の世界に行ってしまうのか! 実はおいらもあの映画が凄く好きだぞ!

 「おつぎはトンネルもぐりだ!」

 「ほいきた!」

 とACE COMBATシリーズのトンネルミッションに突入しているのは内緒だぞ!

 (あと、レザリオンも好きだったのは内緒だ!)

不滅の宇宙戦艦ヤマト §

 とうわけで、いくら宇宙からのメッセージに脱線しても、ヤマトはまだ終わらないよ、ヤマトファンの諸君。

 「コンビニで仕入れたひおあきら版だけで、ジオンはあと10年戦える」←そこ! 別のアニメが入ってます!!

追記 §

 そうそう、これを書かないと終わりませんね。

 「おつぎは2010/1/23発売の新たなる旅立ち、コンビニ版のひおあきら版だ!」

 「ほいきた!」

Facebook

宇宙戦艦ヤマト

同人小説(PDF形式、無料ダウンロード可能) §

小説推理サイボーグシリーズ (PDF形式、無料ダウンロード可能) §

キーワード【 トーノZEROアニメ感想宇宙戦艦ヤマト
【宇宙戦艦ヤマト】の次のコンテンツ
2010年
01月
09日
ヤマト女装乗組員説
3days 0 count
total 4580 count
【宇宙戦艦ヤマト】の前のコンテンツ
2010年
01月
07日
森君のコーヒーは本当に不味いのか?
3days 0 count
total 2682 count

このコンテンツを書いたトーノZEROへメッセージを送る

[メッセージ送信フォームを利用する]

メッセージ送信フォームを利用することで、トーノZEROに対してメッセージを送ることができます。

この機能は、100%確実にトーノZEROへメッセージを伝達するものではなく、また、確実にトーノZEROよりの返事を得られるものではないことにご注意ください。

このコンテンツへトラックバックするためのURL

http://mag.autumn.org/tb.aspx/20100108101138
サイトの表紙【宇宙戦艦ヤマト】の表紙【宇宙戦艦ヤマト】のコンテンツ全リスト 【宇宙戦艦ヤマト】の入手全リスト 【宇宙戦艦ヤマト】のRSS1.0形式の情報このサイトの全キーワードリスト 印刷用ページ

管理者: トーノZERO連絡先

Powered by MagSite2 Version 0.36 (Alpha-Test) Copyright (c) 2004-2021 Pie Dey.Co.,Ltd.