ヤマトファンであると宣言することは、ヤマトを知らない若い世代を排斥する、という意味ではありません。
というのは、明らかに「それを知るには若すぎる」という人たちが存在するからです。
たとえば、究極超人あ~るで「杉野はいずこ」というギャグを、絶対に知っているはずがない世代の作者が描いて、私のように絶対に知っているはずがない世代の読者が笑ってしまうことが好例です。まあ大多数の読者には意味不明だったのでしょうが。(これでも日露戦争の頃は有名だったんだよ!)
つまりね §
子供の頃、ある時期に、テレビで特撮っぽいタイトルの映画を片っ端から見た結果、世代の境界を越えて古いことを知りすぎた子供になっていたという現実があるわけです。だから、ガメラは火星に打ち上げられるものであって、子供の味方じゃないわけです。実際に、初代のガメラの映画を見たリアリティからそう言ってしまうわけです。単に検索して得た机上の知識ではありません。
そういう意味で、意欲のある若者がヤマトに接する機会は無数にあるし、その中にはヤマトが凄く気になる!(好きだろうと嫌いだろうと)という人もいるでしょう。そういう人を排斥しようという気はまったくありません。
だから §
常識を健全に疑って、クラスで孤立しようとも「ヤマトが好きだ!」と言えるのがヤマトファンでしょう。だから、ヤマトを知らない世代の中で孤立してヤマトが好きだと言ってしまう若者がいても、それはそれで構わないと思います。その孤立性こそがヤマトファンの資質とすれば、同年代から浮いてしまっても問題なくヤマトファンの仲間に入れるでしょう。
だって、平成に生まれたのに昭和の話を見てきたようにできる若者がいてもいいじゃないか!
と言いつつ、昭和生まれなのに明治大正の話を見てきたように語ってみましょう。なに、東京23区? 大東京は35区に決まっておる! (昔は15区だったけどな!)。でもって、淀橋区や牛込区の話を延々と……、
常識への反逆がヤマトに乗るチケットだとすれば、いつの時代だろうと、どういう世代だろうと、そういうチケットを手にする者はいるはずです。(でも、君が戦うのなら、このフネに乗れ!と言ってしまうと別のフネに乗ってしまうぞ! ロボットが酒を飲まないでわーわー言っていたら気をつけろ! いや、あっちのフネに乗りたいのも事実だけどな! 通路でのんびり将棋でも打っていたいぜ!)
そして §
常識への反逆とは冒険であり、それを行うフネがヤマトだとすれば、やはりそれは本質的に冒険船であり、夢、ロマン、冒険心を持って乗るべきです。上司や所属組織への忠誠心で乗るべきではありません。
もっと正確に言えば §
社会に受け入れられるかを問われるのは、ヤマトファンの側であって、問いかける側ではなかったはずです。そこで、あくまで自分たちの社会があるかのような幻想に浸って、一般社会からどう見えるのかあまり意識しないオタク層とは違うところでしょう。
(だから、いくら本放送でヤマトを見ても後から再放送でハイジも見たりするわけですよね。知っていないと社会にとけ込めないから)