「オレは赤さびた鉄の塊を召還。カードを2枚伏せてターンエンドだ」
「攻撃力0だと? 笑わせるな。ならばガミラスデッキの恐ろしさ、見せてやる」
「何をする気だ?」
「ガミラス高速空母を召還」
「そのカードは、ガミラス前線基地の指揮下にあるときか、本国の近くでしか使えないはず」
「はっはっは。このカードがあればどうかな。速効魔法リレー衛星!」
「なに!?」
「このカードは、ガミラス総統司令部の近くでしか使えないカードをどこでも使えるようにする」
「しまった!」
「食らえ、艦載機トークンによる攻撃」
「トラップ発動、瀕死の狸。このカードは1回だけ敵の攻撃を無効にしてターンを終了できる」
「ふ。しかし、おまえの命運は既に尽きているのだ。あと1年すればフィールド魔法、遊星爆弾の効果で地球は壊滅する! さあ宇宙空母よ、自ら降下して危険なものは断固消してしまうのだ! ターンエンドだ!」
「オレのターン! ドロー!」
「もはや何を引いても無駄だ」
「赤さびた鉄の塊にジャンクシンクロンをチューニング。光さす道となれ。シンクロ召還、宇宙戦艦ヤマト!」
「うわああ、ポンコツがいきなり最強戦艦になった! だがしょせんは、負け犬の負け惜しみだ。トラップ発動、艦首波動砲のみ動力不足! このカードは相手の必殺武器を封じて発射不可能にする」
「カウンタートラップ発動、ショックカノン方位板作動開始」
「なにっ」
「このカードは自分の攻撃力を半分にする代わりに敵のトラップを無効にする」
「しかし、艦載機トークンがある以上、空母を直接は狙えないぞ」
「更にマジックカード、『スイッチ艦長に渡します』を手札より発動。このカードは、発射スイッチを歴戦の勇者に渡すことで、常にダイレクトアタックを可能とする」
「ま、まさか!」
「宇宙戦艦ヤマトで敵宇宙空母を攻撃! ショックカノン斉射」
『ふふふ、叩きのめせ』
「総統、残念ながら手遅れです! 本艦はもう、本艦のライフはもう0に!」
オマケ・没ネタ §
「ふ、勝った」
「仕方がないでーす。アンティルールでしたね。このカードはあなたのものでーす」
「フィールド魔法、遊星爆弾。なぜそのカードをオレに?」
「決まっていまーす。あなたの名前が遊星ボーイだからでーす」
「あなたはもしかしてペガサスさん?」
「引き返せないぜ遊星ボーイ」
「え?」
「宇宙からの侵略者を倒してくださーい!」
「ガミラスのこと?」
「ノー! エイリア学園を倒してくださーい! 瞳子監督も期待してまーす!」
なに? 元ネタの放送時間がいつの間にか1時間半ほどずれてる? 海の広さに比べれば、ちっぽけな話さ!
ところで遊星爆弾で海が干上がっても必殺技のツナミブーストは打てるのだろうか?
ところで、染岡って立場は万丈目サンダーそっくりだけど、顔はどことなく真田さんに似てない? ファンから「さん」付けで必ず呼ばれるところも真田さんに似てるかも。やはり、真田さんは、真田さんだものね。いやいや、万丈目サンダーも、もとはといえば「万丈目さん」だ。こっちは自己要求だけどね。ならば3人揃ってユニットを組ませよう。名前は、みんな「さん付け」の3人組だから「さんボットスリー!」。三馬鹿トリオって言うな!
なに? エイリア学園は既に倒されている? 宇宙人ってのは嘘だって? 二重銀河を超えて遠くまで行ったらスクリーンが拡大して未来の地球だけど考える人が左右逆で地球人ってのが嘘だったことに比べれば、ちっぽけな話さ!
「……というネタも考えたのだけど」
「没や! 難しすぎ!」
「えー」
「このネタ、相当詳しくないと分からんぞ」
「東京12チャンネルもとい地デジ東京7チャンネルで、5D'sのほぼ1時間半後にイナズマイレブンやっていることが前提。しかも前番組のGXもペガサス会長も分からないとだめだし、その上でヤマトだぜ! 更にその上だ!」
「更にその上?」
「ペガサス会長は実はアニメでは生きていた、って異説の上に成立してるのだ」
「異説とはヤマトみたいだね。スターシャは最初の劇場版では死んでいた!」
「まさにペガサスファンタジー」
「それも難しいネタだから。アンドロメダ瞬並に難しいから」
「えー。お願いペガサス! みんなの理解を進めて!」
「祈ってもだめ!」
「思い出したの、ペガサスが飛び立つには乙女の祈りが必要だって!」
「って、ネタがいきなりセーラームーンからトライペガサスに飛んでるのかい。難しすぎて没! ってか、そもそもおまえは乙女じゃないだろ!」
「そんなあ」
「でだ。ペガサス会長、名前の後ろにボーイを付ける癖もあるし。で、イナズマイレブンの2期EDが流星ボーイ。5D'sの主人公は不動遊星。遊星爆弾の遊星」
「そこにネタが飛ぶんだ」
「そうそう、いきなりワープしちゃう」
「2期EDだから、あえて終わったはずのエイリア学園とか、瞳子監督の名前が出てくるわけだね。そうしないとネタが繋がらないから」
「そうだぞ」
「それ難しすぎるよ!」
「毎度のことさ。それに、これが超次元サッカーだ! そして次元を超えるのは」
「五右衛門」
「ちがーう。次元を超えるのはワープだ!」
「って、またつまらぬルパン突っ込みを入れてしまった」
「特別に美味いスープでもないぜ! じゃあな!」
「ところで、没ネタ説明文で、説明すべき没ネタがまた増えてる気がするんだけど」
「あ……」
「ところで、トラップ発動のところは一家で発動させてこそ物語になるんだぜ。父ちゃん発動機の音が!」
「それって、トラップ一家物語……」
キャプテン(=艦長)、今日の格言
「補助エンジン動かぬ我々は瀕死の狸だ」
以上!
余談 §
それはともかく、イナズマイレブン2期とヤマトは以下の点は似てるかも。
- 監督、艦長に対する不信からスタートする
- でも本当はいい上司だ
- 冷静でいられない家族が絡んでいる
- みんなで旅をする
- 旅した先に裏がある
- 宇宙からの侵略者が来る
- 空から落ちてくる球っぽい物体で地上が壊滅する
- 途中で自信を失ってしまう仲間がいる
- 女性が大胆だ (艦長相手に自分でスカートをめくったり、一緒に風呂に入りたがったり)
オマケ1 §
「キャプテン、今日の格言。君が気に入ったならこの船に乗れ。以上!」
「それ、キャプテンハーロック」
「キャプテン、今日の格言。どっちを向いても宇宙。以上!」
「それ、キャプテンフューチャー」
「キャプテン、今日の格言。ボールは友達さ。以上!」
「それ、キャプテン翼」
「キャプテン、今日の格言。墨谷二中の次のキャプテンは君だ。以上!」
「それ、キャプテン」
「キャプテン、今日の格言。テレテキストの本命は日本独自開発。以上!」
「それ、キャプテン」
オマケ2 §
「君が気に入ったならこの船に乗れ。以上!」
「大変です、行列が長すぎて全員は無理です」
「仕方がない。抜けたい者は行進の途中で抜けてくれ。わしはヤマトで待っている。以上だ」
「大変です、艦長」
「どうした。少しは行列から抜けてくれたか?」
「希望者全員、欠員ありません!」