2010年07月20日
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アリエッティは俺的大ヒットであったというお話し

Written By: トーノ・ゼロ連絡先

 時間をおいて落ち着いて考え直してみると、アリエッティは個人的な大ヒット作品であったと言えます。単にジブリに注目しているとか、宮崎ファンであるという水準ではなく、特に大ヒットだったと思います。それは、「好みである」と言える要素が4つも重複しているからだと思います。以下それを説明します。

土地のリアリティ §

 最初に車で入っていく際に、下り坂の下に柵が見えて横に入って家に入ります。ここで、歩き回るリアリティから「川の存在」が示唆されます。その後も、傾斜、池などが川の存在を示唆し続けます。そしてラストに川が出てきます。別れは崖線上です。

 日本のどこでも分かるなんてとんでもない。歩き回るリアリティからすれば、ここしかあり得ない描写です。おそらく小金井が舞台です。多摩ではありません。

 高低差を気にするタモリ的リアリティがあります。

建物のリアリティ §

 古びた日本の西洋風建築です。時代と地域の感覚もかなり限定的です。江戸東京たてもの園的なリアリティがありますが、実はこれも「小金井」にあります。

 歴史建築物趣味的なリアリティがあります。

異文化共闘 §

 話は小さい人間と大きな人間の共闘によって問題を解決していく話になります。多くの常識を共有しないにも関わらず、阿吽の呼吸でお手伝いさんを出し抜いて行くところはいい話です。

小さい人間である §

 子どもの頃、好きな小説はドリトル先生と並んで佐藤さとるのコロボックルシリーズ。最初に買って貰った文庫本はシービュー号ですが、2番目はアシモフのミクロの決死圏。実はあとから見た映画も好き。光速エスパーでよく覚えているのは主人公が小さくなるエピソードがあることで、ウルトラセブンが特に好きな理由の1つは、「セブンが小さくなるエピソードがあるから」です。ケロロ軍曹もこのエピソードをパロっているから好き。更に、ミクロイドSも実は好き。すてきなドールハウス(アリイ ミリタリー秘密司令基地ともいう。小さな人形を好きなように並べて遊べるのだ)を買ったことすらあります。

 なに? 冒険コロボックル? もちろん再放送だけど喜んで見たぞ。ワンダービートS? あれも見てたぞ。しかも、放送されなかったエピソードもね。ナノセイバー? それはDVD-BOX持ってるぞ。

 というわけで、「小さい人間」というテーマはヒットしたのでした。

まとめ §

 結局、たとえば「ハウルの動く城」がいい話であるというのは、ある意味で理屈の先にある話です。もちろんいい話であることは間違いありません。しかし、蒸気機関車が眼下を走るイギリス風の街に住んだことは一度もないし、理解するためにワンクッションが必要とも言えます。しかし、アリエッティはもっと直接的に届いてきている感じですね。

 ある意味で、多摩丘陵を舞台にした「耳をすばせば」に近いといえば近いわけですが、最初に見たときは多摩を歩いたリアリティは持っていませんでした。しかし、今は小金井付近を少し歩いたリアリティと、他の地域を歩いた結果からの類推を入れることができるので、リアリティ倍増です。しかも、最後に崖の上で男女が語らうというラストは同じですが、その意味はまるで違います。「耳をすばせば」は単に日の出がよく見える綺麗な場所でしかありませんが、アリエッティの場合もっと川と強く連動した高低差が意識されます。いやもちろん、「耳をすばせば」も川を前提とした高低差なのですが、作中でそれはほとんど意識されません。

オマケ §

 いやまて。そうか。「耳をすばせば」は高低差が大きく、図書館は坂の途中にあるわけだけど、雫が川に沿って歩いて行く描写は高低差の下には川があるということなのか。川に沿って歩く描写が唐突に見えたけれど、そういう意味だったのか。しかし、描写の連動性はアリエッティの方が高いぞ。

追記: しかし、あらためて耳をすませばのロケ地サイトを見ると、告白のシーンで眼下に川が見えている描写があるようですね。当時は気にしなかったけど、やはり高低差のリアリティがあるのかも。もう1回、耳をすませばを見直す必要があるのかな。まあDVDは持っているからいつでも見られるけど。

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