ついついNHKの『ジブリ 創作のヒミツ 宮崎駿と新人監督 葛藤の400日』を見てしまいましたが、ここで2つの重要な示唆がありました。
1つは、耳をすませばの近藤喜文監督がクローズアップされたこと。流れとして、やはり連続性があるようです。
もう1つは、米林宏昌監督が道路沿いの小水路を撮影している光景が収録されていたこと。
問題は後者です。
おそらく水路マニアだろう §
川の存在を示唆する多くの描写の積み重ねがあり、最後に本物の川が出てきて、別れは川に近い高所上、というのは意識したのか天然なのか自信がありませんでしたが、はたと気づきました。こういう場所をわざわざ取材しに行くのは、天然ではあり得ません。絶対に確信犯です。道路脇に小水路があってそれが重要な意味を持つシーンはこの映画には無いはずです。
更に水路に興味があれば土地の高低差ににも敏感になります。水は低い方にしか流れないからです。
小金井であることも分かります。ああいう水路が残っているのは、小金井ぐらいに都心から離れる必要があったのでしょう。都心よりだとおそらく暗渠化されたあと、埋められている可能性が大です。南部線の谷保あたりでは、道路に沿った水路があるのを見ていますけど。
余談 §
更にハッとしました。ジブリの隣には立派な送電鉄塔があるじゃありませんか。東電梶尾変電所も向かいだし。JRの変電所も近いし。そもそも、送電線がジブリの真上を通過しています。
これはやべえぞ。映画の制作会社にまで行ってみたいミーハーではないが(とはいえ実は吉祥寺時代のジブリには行ったことがある。森やすじ本をわざわざ買いに行ったのだが)、送電鉄塔と変電所と水路があれば話は別だぞ。ああ、あのシーンで撮影していた水路はどのあたりだろう。ジブリ近辺らしいのだけど。