「といわけでヤマトだ」
「うん」
「インシテミルを見た。それで映画館に行ったが、ヤマト関係でもいろいろ進展があったぞ」
「どんな感じ?」
ポスター §
「まず、劇場に入ってすぐの場所にあるヤマトポスターが入れ替わっていた」
「別の映画になった?」
「そうじゃない。ヤマトだけど、宇宙戦艦のヤマトのバックにキムタクの顔アップ」
「ちょっとだけ、ヤマトの存在感アップだね」
「でも、やはりキムタクの顔が作品の顔という感じだ。まあそれでいいと思うけど。一般の客からすればヤマトは訴求点にならないが、キムタクの顔は訴求点になるだろう」
前売り券 §
「で、売店で前売り券を買った。どうせ見るからね」
「シネマイレージ会員として火曜日に見ると1300円だったよね」
「前売り券も1300円だから実は値段としては同じだ。しかも曜日関係ない」
「ぶらっときて、適当に映画を見ていくのでなければ、前売り券の方がお得ってことだね」
「けど、前売りだとネットで席をリザーブできないんだけどね」
「それは痛いね。ぎりぎり滑り込みができない」
「まってくれ~。がしゃん。とスクリーンの扉が満席で閉じてしまう」
「ははは。でも本当にヤマトで満席になるのかな?」
「さらばの悪夢が忘れられないからな。劇場一杯で見られないで帰ってきた」
「でも、あの当時なら当然じゃん」
「だって、ヤマトで満席なんて当時は想定すらできなかったんだぞ」
「なるほど」
「で、前売りを買うとクリアファイルとストラップのどちらかをくれるというので、クリアファイルもらってきた」
「それで?」
「表がヤマトの後方の姿。裏がキムタクの顔アップ。いや、表裏は逆かな? 良く分からない。それとも両A面かな」
「それで良かった?」
「うん。ヤマトもさ。あらためてしげしげ見るとかなり作り込んであるのが分かった。宇宙戦艦なんて正解が無い世界だから正しいかどうかは分からないが、ともかく作りが細かい。ノズルとかね」
「そうか」
「あと、細かい情報量が増えることで、実は宇宙戦艦ヤマトののっぺりした印象が薄まって、戦艦大和に近い感触もあるな」
「へぇ」
「あと、カタパルトの形状とかもかなり違う感じだ」
「パッと見、似ているように思えたけどね」
「細部はかなり手が入っている感じだ。その結果、印象も変わる」
試写会 §
「予告編で、試写会に申し込めるような文言があったのだけど、窓口で質問したらまだ受け付けてなかった。たはは」
「試写会も抽選制でしょ?」
「うん、別に確実に見られる訳じゃない」
「でも、見たいの?」
「見られたら見たいよね。復活編も地球滅亡エンドは結局BDにも入らず試写会でしか見られなかった。おいらは見てないんだよ」
「それは残念だね」
「うん」
「でも、見られたら前売り券が無駄になるね」
「関係ないさ。また前売り券で上映開始後に見に行くだけだ」
ライバル §
「そろそろ、正月映画の宣伝も入るようになってきて、予告のラインナップも豊かになってきたかな」
「ヤマトのライバルは何だろう?」
「やはりトロンだろうね。ただし、予告編の長さはトロンの方がずっと長かった気がする。3D上映もあるし、劇場が押す比重はトロンの方が大きそうだ」
「そうか」
「でもぜひ見たいと思ったのはKiSS&KiLLかな」
「えっ?」
「いや、トロンも見たいけどさ。ヤマトも見るけどさ。その辺の縛りを抜いて見たい映画を選ぶとKiSS&KiLLかなって。バカップル恋愛ものと見せかけたアクション。奥さんが早く家に帰ってくると、家では夫が敵と戦ってる、なんていう予告編だしさ」
「えーっ?」
「でも意外とヤマトとの相性は当たりかもしれないよ」
「どうして?」
「だって、ヤマトは愛だもの。恋愛アクションものの映画がライバルになって当然だろう?」
「ははは。なるほど」
「しかも戦ってる」
「まさに愛の戦士達だね」