「シルヴェスター・スタローン監督のエクスペンダブルズを見たのだが、実は特異的だと思ったのは2人にこだわる描写だと感じた」
「2人?」
「最初と最後は全員集合なのだが、中間はほとんど2人だ。主人公と相棒で島に行く。島でガイドが合流すると、しばらくして相棒が離れて2人になる。島からの脱出にガイドは同行せず、やはり2人になる。そのあとで中国系の仲間と行動してやはり2人。他にもいろいろ2人という状況がある」
「2人にこだわってるわけだね」
「でも、それがスタちゃん流なのだろうと思った」
「なるほど。でもヤマト関係ないね」
「ところがそうでもない」
「というと?」
「ヤマトないし松本作品も圧倒的に2人なんだ」
「ええっ?」
「ヤマト艦内の人数は多いが、実は艦長以外全て運行版と戦闘班に分かれて、古代と島に集約される」
「なるほど」
「銀河鉄道999もメーテルと鉄郎の2人だけの旅が続く」
「車掌さんも滅多に来ないしね」
「次の停車駅は……と言いに来るときぐらいかな?」
「さあ」
「一方で2人じゃないパターンは多い。たとえば戦隊は平均5人だ。オーズは序盤で2人だが、妹が合流して3人になる」
「OPでも3人だしね」
「Wでもさ。2人で合体するのだが、実は2人組としてはあまり行動していない。女の子もだいたいセット」
「なるほど」
「そう思うと、ヤマトあるいは松本先生も海を越えてスタローン監督と何か通じるものがあるのかもしれない」
「それがエクスペンダブルズの感想というわけだね」
「洋画見に行って、ヤマトの感想をもらって帰ったよ。ははは」
オマケ §
「で、トロンの予告編で身体の周囲にメカが出現して飛んでいくのはレザリオンだね」
「ネタ古~」
「いいんだよ。トロンだって古いネタだし」
「で、他にはヤマトとあしたのジョーの予告をやってるわけだね?」
「ほんと、今はいつなんだよ」
「GANTZでやっと、今風という気もするが考えてみればアニメでやってからかなり時間が経つ。新しいとも言えない」
「ガツンと意見を言ってやれ!」
「ヤマトもっとやってくだちい!」
「ぜんぜん新しくないぞ」
オマケ・フロンティア §
「というわけで、松本作品でもガンフロンティアは3人組の話になるが、だいたいは冴えない男と美女の2人パターンが多い」
「美男子のハーロックが一緒に行動するパターンは多くないってことだね」
「ハーロックが出てくるとどうしても1人か大勢になる」
「そうだね。40人の海賊が一緒だね」
「でもさ。結局、ミーメと2人だけで宇宙に行く。他は地球復興のために置いていく、2人旅になっちゃう」