2010年12月08日
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SPACE BATTLESHIP ヤマト・おいらと同じなりたち説

Written By: トーノZERO連絡先

「山崎貴監督というのは、まるで面識もないし、縁も希薄という人だ」

「うん」

「でもさ。間接的な出会いというのがある」

間接的な出会い §

「SPACE BATTLESHIP ヤマトなど全く意識していない2007年10月21日の時点で、既に間接的な出会いがあった」

たばこと塩の博物館・特別展「昭和30年代物語~街角のたばこ屋さんをさがして~」より

 渋谷駅の通路の目立つ場所にポスターを貼れるとはたばこを売ると儲かるのか……、それとも映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」とのタイアップ企画だから金があるのか……。

 とはいえ、どうも説明を読んでみると、単純なタイアップ企画でもないようです。

 映画側が昭和30年代のタバコ屋の詳細についてたばこと塩の博物館に問い合わせを行ったことを契機に実現した企画だそうです。真面目に過去の風俗を再現しようとした映画のスタッフと、それを受け止めた博物館側の真剣な対応がこの特別展として実現したのでしょう。

「これどういう意味?」

「うんだからさ。何ら意図せざる形で、行動圏に重なりがあった、ということだよ」

「でもさ。どんな映画でもなく、たばこと塩の博物館ってどういうこと?」

「渋谷にある博物館だ」

「そうじゃなくてさ」

「つまりどういうことか。山崎貴監督は、もともと宇宙ものが好きで、そういう映画に自信もあったわけだ」

「うん」

「おいらも昔、宇宙ものの映画をいっぱい見たよ」

「それで?」

構造の問題 §

「だからさ。未来を見るにはまず過去を知らねばならない。宇宙や宇宙船を知るには、まず人間を知らねばならない。そう気付いてしまうと自然と興味は過去と人間に向かうわけだ」

「ええっ!?」

「その方向性は、結局、山崎貴監督もおいらもおそらく同じ」

「同じか」

「そして、このタイミングで宇宙に戻ってくるのも同じ」

「切っ掛けは違うけどね」

「おいらの場合は復活編だが、山崎貴監督はSPACE BATTLESHIP ヤマトの監督を依頼された時点で戻っているのだろう」

「違うけど、ヤマトって意味では同じだね」

他にもある §

「山崎貴監督の『BALLAD 名もなき恋のうた』というのは、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』の実写リメイクなのだが、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』への注目という点でも妙なところで共通点がある。FROGMANへの注目という点でも間接的な接点がある。これは注目に値するという判断がおそらく共通している」

「間接的な接点はよく似ているね」

「だからさ。おそらく原点も似ているのではないか、と思う。同じ1964年生まれで同じようなものを同じように受け止めてきたのかも知れないしね」

「なるほど」

「アニメの限界を認識して、その先の世界としてVFXに注目するのも同じようなことも、もしかしたら似ている方向性かも知れない。こちらが、明瞭にCGに対して興味を持ち始めたのもけして1年や2年のことじゃない。30年は遡るぞ。トロン以前までな」

「たとえば?」

「確か、ワイヤーフレームの3DCGで宇宙ステーションにドッキングする2001年宇宙の旅のシャトルというゲームが月刊ASCIIかな、それに載ったことがあって、そこまでは軽く遡れるな。なんとなく6800でやっていたという曖昧な記憶が残るが正確なところは分からん。H68/TR+H68/TVだったかな」

「そうか」

「そもそも、なぜ8bit PCから16bit PCに移行する際、PC-9801を買ったか理由が分かるか?」

「それまでメインだったPC-8001や8801mk2SRと同じNECの製品だから?」

「いや違うね」

「なに?」

「μPD7220 GDC搭載で、リアルタイムでワイヤーフレームの3D画像が動いたからだ」

「ライバルの16bit PCにGDCは載ってなかった、ということか」

「おいらが98で作った最初期のCGアニメーション作品は、かなり限られた人しか見てないけど、そのパワーで作ったものだ。けしてTANAKAのフライトシミュレーターを動かしたわけではない。実は、TANAKAのフライトシミュレーターって見たことあるだけで、やったことないんだよね」

ならばSPACE BATTLESHIP ヤマトとは何か §

「つまりさ。夢想として実現できなかったことをおいらの代わりに実現してくれたのがSPACE BATTLESHIP ヤマトなのかもしれない」

「でも、VFXでメカ戦を見せる映画になってないね」

「もし、今のおいらが作ってもそうなる。主役はメカじゃない。人間だ」

「じゃあ、本当に考えが似ているのだね?」

「おそらくな。昭和30年代の歴史ものに続いて、クレしんの歴史ものをリメイクして、平然とヤマトがやれるような感性がこっちもあるよ」

「でも、他人が映像を作っていて、それでいいの?」

「いいぞ。だって、おいらの考えが間違って無かった証明になっているのだからね」

「勝利の表明だね」

「自分の手で映画を作った方が話としてはもっといいが、こちらは映画業界にいないのでね。その前提を踏まえれば、ほぼ完全な理想的勝利と言って良いぞ」

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