「SPACE BATTLESHIP ヤマトには古屋という男が新キャラとして出てくる」
「うん。東北弁のなまった乗組員だね。ブラックタイガー所属。チーム古代」
「このキャラの位置づけが良く分からなかった」
「そうだね。出すなら第3航空隊鶴見次郎を出しても良かったような状況だ」
「しかし、突然閃いたのだ」
「どういうことを?」
「実は明瞭な東北出身者がヤマトには居る」
「というと?」
「相原だ。相原はTV第1シリーズで北上夜曲をオーダーして、母親のような老婆が出てくると嘘だという。ということは、この映像は『本当らしい』映像だと言うことになる。つまり、相原は東北で母親を見る機会があるわけで、相原は東北出身者だ」
「そうか」
「WikiPediaにも岩手県出身と書いてあるしな」
「岩手か」
「では次のステップに進もう」
「うん」
「SPACE BATTLESHIP ヤマトは、森雪がパイロットになった結果として、第1艦橋の女の存在感を相原が担うことになった。まあ第1艦橋には他にも女性はいるが、それほど注目されない役柄だ」
「うん。SPACE BATTLESHIP ヤマトの相原はマイコだ」
「しかし、人間的な弱みを見せるキャラではなく、第1艦橋の女の存在感を示すキャラなんだ。立場的に」
「そうだね」
「ならば、人間的な弱みを見せる東北出身のキャラはどこに行けばいい?」
「そうか。それが古屋の存在意義か。でも、どこが弱みなんだい?」
「弱みとして、こっそり通信していた、という話を入れる余地はない。だから、なまっているという設定に置換されている。なまりなら、一言で十分に客に理解させられる」
「そこが弱みか。確かに『なまってるぞ』『なまってねっすよ』だけで弱みが理解できるね」
新米説 §
「実はもう1つある」
「なに?」
「古屋は新米であるという説だ」
「ええっ!?」
「新米はヤマト2で初めてヤマトに乗った新入りであるから、新米という名前が似つかわしい。でも、SPACE BATTLESHIP ヤマトでは全員がヤマト初乗艦なんだ。新米という名前は似合わない」
「そうだね」
「ならば、新という字の付く名前を返上して、その対極の古という字を持つ名前をもらったとすると、どうなるだろう」
「まさか。それが古屋と言いたいのかい?」
「さあ、真相は分からん。どっちの説が正しいのか、両方の理由があるのか、それともどちらも間違ってるのか、さっぱりわからんよ」
「そうか」
「でも、一概に古屋なんてキャラがいるからヤマトじゃないと否定できるような存在でももないような気がしてきた」
ヤマト2のネタを配慮していいのか? §
「そもそも、ヤマト2のネタを配慮していいのか?って考えはある」
「うん」
「だけどさ。ランダムワープはたぶん完結編なんだ。ここはあまり自信がないけど」
「ええっ!?」
「第1シリーズとさらばのネタが多いというだけで、他のシリーズ作のネタが皆無って訳じゃないのかもしれない」
安藤さんと踊りましょう §
「安藤はどうなんだろう?」
「そっちは、単に旧シリーズの矛盾点を明確化したものだという解釈でいいと思う」
「というと?」
「ドメルの船が自爆したとき、第3艦橋に誰か居ても逃げるチャンスはあったかもしれない」
「うん」
「でもさ。第3艦橋が解け落ちたとき、逃げるチャンスは無かったんだよ。だって、解け落ちるまで誰も気付かなかったんだから」
「そうか、もし人がいたら助からないね」
「だから、そこに人がいたのかどうかを明確化する必要がある。安藤はそのための新キャラだとすれば十分に存在意義がある」
「そうか」
「もっとも、沖田にとっての古代守に相当するキャラが古代進にも必要だから生まれたという解釈もできるけどね」
オマケ・行進問題 §
「舞台挨拶の映像を見ると、ヤマトのテーマのインストで俳優達が続々入場してくる」
「うん」
「一見、当たり前に思える」
「そうだね。ヤマトだからヤマトのテーマ」
「でもさ、なぜインストなんだろう。オフボーカルなんだろう」
「えっ?」
「実はさ、ヤマトに乗るための行進のときのBGMがさ」
「うん」
「インストのヤマトのテーマなんだよ」
「ええっ!?」
「だからヤマト乗組員がみんな揃って歩いてくる場面のBGMとしては、インストのヤマトのテーマなんだよ。ボーカル入っちゃダメなんだよ」
「ははは。なんて濃い解釈だ」