2011年01月25日
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SPACE BATTLESHIP ヤマト・木村拓哉表紙の"T"を買ってしまった

Written By: トーノZERO連絡先

「有楽町マリオンのTOHOシネマズ日劇にハイブリッド刑事を見に行ったときのことだ」

「うん」

「前の映画をまだやってるがロビーまでならいいよ、ということでチケットを切ってもらって入った」

「うん」

「しかし、暇だ」

「それで?」

「売店で売っているものを見てみた」

「それで?」

「まあ、いろんな映画のグッズが並んでいた。カーズとかトロンとかもあったぞ」

「どうだった」

「まあ、トロンの下敷きとかいい感じだな、とか思って見ていたら、木村拓哉表紙の"T"もあった」

「"T"って、TOHOシネマズ発行の有料映画情報雑誌だよね」

「鷹の爪団の吉田君が宣伝してる奴だ」

「それで?」

「見本という紙がついた1冊が上にあったのでぺらぺらと見た」

「それで?」

「ちらっと、SPACE BATTLESHIP ヤマトの木村拓哉インタビューのところを見て、これは面白すぎると思って800円も払って買ってしまった」

「わははは。ハイブリッド刑事見に行って、やっぱりヤマトか」

感想 §

「木村拓哉という人物がよく分かった」

「どんな風に分かったの?」

「ただそこにいるのではない。みんなを引っ張って作品を作っていける人物なんだ。だから、木村拓哉は木村拓哉だった、という感想は本当に重要な部分を見ていない」

「えっ?」

「だから、彼が引っ張ることで、みんなが更に一歩前に出られたことの意義が大きい」

「それってどういうこと?」

「山崎貴監督が艦長なら木村拓哉は戦闘隊長なんだ。だから、コスモゼロに乗って自分も戦うが、隊長として部下を活かす立場も持つ。しかし、しばしば自分で戦っている分だけで評価されてしまう」

「そうか」

「だからさ。映画でも格納庫で、古代が敬礼すると格納庫の全員が敬礼するシーンが凄く印象的なんだ。ここに行こう、という目的地を示し、先頭に立ってみんなを連れて行くことができるわけだ。全体のトップは監督でも、現場のリーダーは木村拓哉であるわけだ」

「みんなをまとめるのは、木村拓哉の仕事であるわけだね」

「そこが分かっていることは重要だ。それができてこその映画スターだ。作品の要だ」

高島礼子 §

「他の人たちが一緒にインタビューされているが、高島礼子がヒロインであるという説に更に自信を得た。高島礼子自身がヤマトを知っている世代であると当時に、ネコと酒が好きなんだよ。だから性別を度外視すれば佐渡先生に適しているんだ」

「なるほど。リアル佐渡先生」

「古代から見たヒロインは森雪で貫徹しているが、もっと上の年齢層の観客には佐渡先生だ」

監督漫画 §

「山崎監督を取材した漫画が予想外に面白い。それは予想外であった」

「へえ」

「描いてる人も凄いヤマトファンで盛り上がってる。で、監督も作った本人なのに一緒に盛り上がってる」

「ははは」

「観客が大事という価値観は良く分かるしね」

「自分より大事?」

「普通はそうだろ。自分の仕事でもそういう要素は大きいしね」

「お客様第1ってことだね」

「それから、制約が大きいほど工夫で乗り切るという話も分かるね。なんでも思い通りになるよりもいい」

「そうか」

「この話は、昔書いた、変態さんは間違っているとして抑圧されるから快感が得られるという話と要するに同じなんだ」

「ええっ?」

「思い通りに制約がないことは、けしてプラスばかりではないのだ」

「そうか」

「ただ、制約を工夫で乗り切るなら、モデリングに頼りすぎるよりも、ライトとカメラを工夫した方がいい……と思う。まあ素人が今更言うことではないがな」

「なぜ?」

「時間や手間の節約になるからだ。実際に自分でやってきたポリシーでもあるしね」

「時間が無い君が、趣味レベルで3DCGをやれる理由がそこにあるってことだね」

「うん。おいらのテーマはいかに少ない労力でそれなりに見栄えのする絵ができるか、だからね」

全般的な感想 §

「ともかくヤマトに関しては熱い雑誌であった。熱い人がいるのではなく、みんな熱い。みんな揃って熱い。しかも、監督も主演も熱いどころか、真田役の柳葉敏郎さんまで熱すぎる。半端じゃない思い入れが、みんなにある」

「それは凄いね」

「あとね。木村拓哉さんがSPACE BATTLESHIP ヤマトをリミックスであると言っているのが意味深なんだ」

「というと?」

「凄くいい加減に説明すると、リミックスというのは基本的にダンス音楽の用語なんだ。既存の楽曲を更に加工して、踊りやすいリズムを付けていくことが、大本のリミックスの基本ということだ」

「そうか」

「だからさ。おいらが自分の音楽趣味を説明するためにハウスとかいう用語を持ち出したり、ディスコサウンドとの関連性を示唆することと、ここで木村拓哉さんがSPACE BATTLESHIP ヤマトを表現するためにリミックスという言葉を使うことには強い相関関係があった」

「なるほど」

「もちろ、不滅の宇宙戦艦ヤマトディスコアレンジが、そもそもヤマト曲の一種のリミックスであるしね」

「あれは完全新録音だろ?」

「そうさ。それもダンス音楽の作り方としてはありなんだよ。既存のメロディーを使ってね」

余談 §

「もうちょっと余談をぶっ飛んでいこうか?」

「何?」

「おいらは、少し音楽製作の世界をかじっている。趣味レベルだけどな」

「それで?」

「いわゆる生楽器やMIDIはやってない。扱うのはループ・シーケンサーという奴だ」

「うん」

「で、今はもうやってないけど、かつての主力ソフトはACIDであった。昔は、パソコン雑誌にACID ph1というソフトのレビュー記事を書いたことがあるぐらいだ」

「それで?」

「ACIDはアシッタイズといって、テンポの違う音楽素材を強制的に特定テンポに合わせる機能があるのだが、これがまさにリミックス向きの機能なのだよ」

「ええっ?」

「いろいろな素材を集めることは容易だがたいていテンポは合っていない。だから、そこでアシッタイズしてテンポを揃えて1つの曲にしていくわけだ」

「そうか」

「そこで重要なことは、いかにして様々な音素材を集めるかだ。基本的なソフトに標準付属の素材だけではすぐ『あれか』とばれて退屈させてしまう。だから、ソフトはソフトとして素材集めはセンスを要求される重要なポイントだ。自分で演奏するのとは違う見せ場だ。そして、特に隠し味は重要だ」

「そうなの?」

「おいらもいくつか秘密の隠し味を持っていたしね。他にも音素材を手に入れるために外に出たこともあるし。まだ使ってないが松山の市電の走行音を録音した音素材とか手元にあるぞ。自分で録音してきたオリジナルだ。音質は良くないけどね」

「けっこうアクティブだね」

「ちなみにドラマ編CDのカリ城とかヤマトの音を素材に使ったこともあるぞ」

「ええっ?」

「公開してないからネットをいくら探しても聴けないけどな」

「ってか、他人に聞かせられない音楽じゃないか? 音源の著作権的に」

「どこまで許可が要るかは難しい問題だけど、まあ公開してないからどうでもいいか」

「ってか、結局話題がヤマトに戻ったね」

「わははは」

不滅のオマケ §

「ヤマトで音楽に触発された人はけっこうオーケストラの世界に進んでいるね」

「そうか」

「だから、オーケストラでヤマトや999をやるとき、オケの団員に思い入れのあるミュージシャンがけっこういたりする」

「そうか」

「でもおいらはむしろ不滅の宇宙戦艦ヤマト ディスコアレンジが衝撃として利いていて、ダンスサウンド向きのループシーケンサーの世界に行ってしまったわけだ。楽器ができないとか、スコアが読めないという消極的な理由じゃない。嬉々としてダンスサウンドの方に行ったわけだ。踊る訳でもないのにね」

「そうか」

「だからヤマトをリミックスすることは全然オッケーという立場なんだな。同じ素材を違うアレンジで味わうことは、既にディスコアレンジで宮川泰自身の手で味わったものだから」

「それがSPACE BATTLESHIP ヤマトを喜んで受け入れる理由というわけだね」

「むしろリミックスはヤマトの定番。それを受け入れられない方がどうかしている」

「そこまでいうか」

「更に言えば、ヤマトそのものも、西遊記と新撰組のリミックスだしな」

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