「というわけでロボコン0点を見てきた」
「違うだろ」
「すまん。ロボコン-100点だった」
「それも違うだろ」
「許してくだちい。くろの君7点でした」
「それもタイトルじゃねえ」
感想の前に §
「浴びるほど映画を見るのは2010年の目標。TOHOシネマズの会員になってからに限っても、もう1年が過ぎた」
「うん」
「なので、今週も映画を見るか迷った」
「それで?」
「まあ見るだけ見るかと思った」
「それでGANTZ」
「毎日かあさんとGANTZのどちらを見るか最後まで迷ったけど、毎日かあさんは原作もほとんど知らない作品なので候補から落ちた」
「それでGANTZ」
「GANTZはヒットしているらしいと知ったのでね。見ておく価値はあるかと思って」
「そうか」
「アニメの毎日かあさんはちらっと見たことがある程度。アニメのGANTZは見たことある」
感想 §
「意外にも面白かった」
「ええっ?」
「序盤は少しもたついた感じがある」
「そうか」
「でも、2つめの田中星人からは文句なく面白い。テレビ局が企画した映画なんて、という思いはあったが違った」
「どう違うの?」
「この映画1本で完全燃焼して残さない覚悟がある構成だ」
「でも2部作で続編があるじゃん」
「だからさ。それはそれ。これはこれなんだよ」
「つまり、2部作ではなく続編がある映画ってことだね」
「続編がある映画は珍しくない。たぶんそういう構成だ」
「そうか」
「不思議な出来事が起こってその謎を解く映画ではない。そうではなく、玄野君が人を引っ張っていく一人前の大人になっていくプロセスを描いた映画だ」
「甘たれたガキが、ちょっとはまともな大人の顔になるまでの映画ってことだね」
「だから、見守っていなくても大丈夫、という顔になった時点で映画は終われるのだ」
更に感想 §
「エンディングを聞きながら、この音楽は何かに似ていると思ったら川井憲次であった」
「ははは。似ているのでは無く、同じ作曲家」
「たとえば、Avalonのエンディングとテイストが似ている」
「そうか」
「でも考えてみれば、こういう映画を実写でやれるという実績はAvalonの時点で既にできているのだ」
「そういえば、けっこうAvalonはこだわっていたね」
「そうだ。T-72とかハインドとか出てくるしね。ちなみに、Avalonに出てくる対空車両の名前を知ってるかい?」
「知るか」
「その通り。シルカだ。ZSU-23だ。ダイセンリャッカーなら使えないゲパルトとしてよく知っているはずのシルカだ」
「なんか違うぞ」
「シルカは4連の機銃を持つが、撮影時は2門分の機銃弾しか無かったそうだ」
「映画では4門撃ってるじゃん」
「そこがデジタル合成の魔術ってやつだよ」
「そうか」
「GANTZでもさ。多摩の一宮とか品川とかかなり実在の場所でアクションを描いているがもちろん合成という手法があってできることだろう」
「Avalonの後継的な映画がGANTZってことだね」
もっと感想 §
「よく知っている場所はあまりロケ地として出てこなかったが、いいロケ地を選んで撮っているなあ。そこは感心した」
「そうなの?」
「多摩の方は坂や階段が多い。起伏が多い土地なんだ」
「高低差にこだわるとは、タモリさんみたいだぞ」
「ねぎ星人がいた多摩の一ノ宮というのは、聖蹟桜ヶ丘駅の北西側にあたる」
「そうか」
「耳をすませばの舞台は聖蹟桜ヶ丘駅の南だからおおむね反対方向ってことだね」
「なるほど」
「他に事情も含めて、一ノ宮方面には行ったことがなかった。1回は行ってみたいね」
「そうか」
「それから、送電鉄塔にも一の宮線というのがある。近くに変電所と凄い鉄塔もある」
「楽しそうだな」
「実は京王線の車窓からその変電所と鉄塔は見ていて、いずれ訪問したいと思っていた」
「おっと」
「おら、ワクワクしてきたぞ」
追記 §
「一ノ宮のロケ地は日野という情報が出てきたがそうかもしれない」
「なぜ?」
「一ノ宮ならあれほどの起伏は無いかもしれない」
「日野だったらあるかもしれない?」
「現地を見ないと何ともいえないけどな」