2011年03月17日
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SPACE BATTLESHIP ヤマトの沖田は土方が入っているのか?

Written By: トーノZERO連絡先

「はたと気付いた」

「なに?」

「SPACE BATTLESHIP ヤマトの沖田は空間騎兵隊を引き連れて武力で古代を威圧する存在だ」

「うん」

「これは沖田らしくない」

「そうだね。アニメの沖田なら艦長室に呼んで厳重注意ぐらいだ」

「島に徳川へ謝れと言ったりね」

「しかし、SPACE BATTLESHIP ヤマトはむしろさらばなのだと気付いたときにはたと分かった」

「なにが?」

「さらばの土方は古代を武力で威圧しない」

「うん。座ってるだけの敗軍の将だ」

「でも2の土方はアンドロメダという武力で古代を威圧する存在なんだよ」

「えーっ?」

「この映画は表面的な要請からアンドロメダは出せない。その代わりに出てくるのが空間騎兵隊だ」

「そうか」

「しかもさ。やっちゃった後の扱いが好意的なのも同じ」

「そうか。2のヤマトでアンドロメダと交差して飛んでいくヤマトと、SPACE BATTLESHIP ヤマトで森雪のために出撃する古代は同じ構造なんだ」

「そうだ。2では、わざわざ発見しなかったと報告してくれた。SPACE BATTLESHIP ヤマトでは危険な賭に出てくれた」

「否定的な態度に出ながら邪魔をしなかったのも同じだね」

「邪魔をしないどころではない。口では否定的なことを言いながら実は理解者であり、支援者でもあったのだ」

「そうだね」

「2では交差しただけ。SPACE BATTLESHIP ヤマトでは馬鹿めと言っただけでそれ以上、止めなかった」

「そうか」

「更に言えば、その後の経緯も似ている」

「というと?」

「2ではテレザートから帰還したヤマトが素直に土方の指揮下に入り、空母部隊を丸ごと任されて土方代理のように振る舞って奇襲を成功させる。一方で、SPACE BATTLESHIP ヤマトでは艦長代理だ」

「なるほど」

「更に言えば、最初に武力で威圧するのも同じ」

「アンドロメダで威圧する代わりに、空間騎兵隊が沖田艦のブリッジに来て連れて行かれるわけだね」

オマケ §

「表面的には確かにSPACE BATTLESHIP ヤマトの沖田は沖田なんだけどね」

「うん」

「山崎努は基本的にヤマト世代ではないから、自ら淡々と与えられた役割を果たそうと努力してくれたのだと思う。それはそれで良いことで文句を言うようなことではない」

「うん」

「でも、そのことがかえって沖田の位置づけを見えにくくしたのは確かかもしれない」

「そうか。アニメの沖田との違いが、SPACE BATTLESHIP ヤマトの持ち味か、山崎努の持ち味か、見えにくかったということだね」

「しかし、実際にはシナリオの骨格レベルで2の土方が入っていたわけだ」

「さらばの土方ではない、という点も大きいね」

「そうだ。それも気付くのが遅れた要因だ。さらばの土方は、きっと負けて生きて帰ったことを恥ずかしいと思うだろう。なぜだ、と反問はきっとしない」

「2の土方だと負けた後のことは無いからオープンなんだね」

「そうだ。敗北イコール死だからだな。結局、武力で威圧しても古代を承認しちゃう男でしかない」

オマケ2 §

「やっぱりさ。行くなという沖田の横を通り抜けて、これが俺のやり方ですと通過する古代ってさ。ヤマト2でアンドロメダと交差するヤマトそのものなんだよ」

「緊張感のあるシーンだけど、ヤマト第1作には該当シーンがないんだよね」

「そうだ。でも、探索範囲を2まで広げると似たような話が出てきたわけだ」

「とすると、営巣は何に対応するんだろう」

「ちくわ」

「わははは。閉じ込められるといえば、確かに対応する」

オマケIII §

「ヤマトは閉鎖空間に閉じ込められる話が少ない。特にイスカンダルへの旅では、皆無と言って良い」

「せいぜい、ガミラスの地下空洞に入るだけだよね」

「でも、閉鎖空間というには、あまりにも広い」

「うん」

「ちくわとか、ガルマン・ガミラスの宇宙要塞に閉じ込められる展開はあるのだが、ああいう狭い空間内にヤマトが入る事例は極めて少ない」

「そうだね」

「でもさ。宇宙艦=大型戦闘機の解釈で行くとすんなり解釈出来る」

「というと?」

「ボトルシップはあり得ても、ボトル飛行機はあり得ないんだ」

「ああ、そうか。飛行機は移動していないと揚力が得られないからボトルの中には入らないのか」

「船なら水があれば浮くからボトルの中にも入れる」

「従って、松本先生の関与の低下と共に、ヤマト=船という解釈で閉鎖空間に入る頻度が増えていく」

「でも、ちくわは、松本先生の関与が大きいヤマト2だよ」

「あれは、閉鎖空間というよりも、小ガミラスという感覚なんだな。たぶん」

「空洞惑星ってことだね」

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