「DC版、進展しているらしい」
「そうか」
「しかし、ここで1つ引っかかるのは『(DC版の方が)お話が解かりやすいのだ』という部分だ」
「分かりやすくなるならいいじゃない」
「復活編の話が分かりにくかったとは思えないのだ」
「えっ?」
「味方がいて、敵がいて、敵をやっつけて、地球を救うという基本的な筋はシンプルで分かりやすい」
「そうだね」
「アマールは敵か味方か立場が分かりにくいとか、そういう部分はあるかもしれないが、そこは微妙な立場であることそのものが表現される対象であるから割り切ってしまうよりもその方がいい」
「ということは?」
「同じフィルムをかなりの割合で使いつつ、似て非なる別の話にするしかない、というかなってしまうのだろう」
「『ラストは初期のコンセプトに戻り』って部分がそれを意味してるのかな?」
「さあな。まあ結局は待つだけだ」
しんしん興味である §
「アニメのヤマトに限れば文句なく復活編がいちばん良くできていると思う」
「君はそう評価していたよね」
「であるから、『もっといいヤマトを作る』という宣言にはとても興味がある」
「いちばん良くできていると思うのに、更に上があるというのかい?」
「さあ、それは分からない。分からないから興味がある」
「そうか」
「ただ、おおむね方向性は2つある」
「というと?」
「1つは、同じ方向性での進化だ」
「更にプラスアルファってことだね」
「実際、そういう意味で付け足すともっと良くなりそうな要素はいくらでも思いつく」
「たとえば?」
「アマール軍の活躍とかね。今のままだと出てきて盾になって沈んだだけ。せっかく心意気を見せて参戦したのだから、見せ場があってもいいじゃないかと思う」
「なるほど」
「もう1つは、別の方向性だ」
「たとえば?」
「地球滅亡エンディングになっちゃうとかね」
「確かにそれはヤマト復活編としてはあり得る選択かも知れないね」
「1つのヒントは、初期案プロットを知っているか否かで受け止め方に差があるというコメントだ」
「君は知らなかったのだね?」
「うん。詳しいことは知らないし、知っていた情報もほとんど忘れていたよ」
「2520関係と一緒に少し出てきたLDとかあったわけだね」
「そうだ」
「じゃあ、君の予測は?」
「さっぱり分からない。オープンだよ」
オマケ §
「新作カットまで入れて作品を作り直すといえば、FF7ACCという前例もあるので、参考になるかも知れない」
「FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN COMPLETEってことだね」
「そうだ」
「で、それを参考にした結論は?」
「ははは。実はFF7ACCは買ってないし見たこと無いから分からない。古い方のFF7ACは持ってるけどね」
「FF7ACか。今流行のACだね。最近のテレビのCMはこればっかり。ぽぽぽぽーん」
「ちがーう」
オマケ2 §
「いやまてよ」
「なに?」
「ヤマト完結編の70mm版が一種のDC版かもしれない」
「35mm版と70mm版はフィルムのサイズが違うだけじゃないの?」
「そうじゃないんだよな」
「中身も違うってこと?」
「そうそう」
「どこが違うの?」
「エッチシーンが短い」
「憶えているのはそんなことばかりなのか」
「本当にやりたかったことが70mmサイズってことだから、ある意味で初志は70mm版の方にあるのかも知れない」
オマケIII §
「サクラ大戦3。あれは一種のDC版かもしれない」
「それはドリキャス版」