2011年04月17日
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ヤマトとオイルショックでつながっている世界

Written By: トーノZERO連絡先

「Dororonえん魔くん メ~ラめらの話題を少し出しだが、描かれる時代はオイルショックの世相である」

「そういう時代だってことだね」

「ところで、昨晩ヤマトのムックをなんとなく開いたら西崎さんがオイルショックの暗い世相に希望を送るためにヤマトを作ったと言っていた」

「オイルショックつながり」

「世界はつながっている」

「そうか」

「それだけじゃない」

「まだ何か?」

「メッツラーがらみで、こっちがメッツラゴーというネタを飛ばしたら、ライダー映画もデンライナーのオーナーがレッツラゴーと言った」

「わははは。世界はつながっているってことだね」

「でも、萌え世界とはつながってない」

「そこに非互換のギャップがあるわけだね」

「そもそも世代が違うわけだ」

Dororonえん魔くん問題 §

「しかし、断片を見るだけで作品の熱気が分かるなんて、本当なのかね」

「分かるぞ。実際、ヤマトは分かった。第1話が始まってすぐ、『超弩級宇宙戦艦6、巡洋艦8、護衛艦多数』でもう、釣り込まれていたんだからな。長々と見る必要なんてない」

「でも、Dororonえん魔くんは米たにヨシトモ監督だから見たってだけで、本当は名前なんじゃないか?」

「ははは。それは絶対にあり得ない」

「どうして?」

「事前に名前を知らないからだ。OPで燃え上がるえん魔くんのつり上がった目を見て、『これは違う』と思った後でテロップで米たにヨシトモ監督の名前が出たという時系列なのだ」

「本当に予備知識無しで見てるんだね」

「あたぼうよ。ってか、事前に知識を仕入れてネタバレするなんて、そんなのアホのやることだ」

「どうして?」

「驚きが減っちゃうじゃ無いか」

「その割にSPACE BATTLESHIP ヤマトは盛大にネタバレしてから見に行ったじゃないか」

「てへっ」

「誤魔化すな!」

オマケ・メラメラするぜ §

「Dororonえん魔くんは見るからに熱い。メラメラするぜ」

「どれぐらい熱いの?」

「そうだな。アルファ星の溶鉱炉に飛び込むぐらいの熱さだ」

「そういうものの例え方しかできんのか」

「これが、ヤマトという船に乗り合わせた者の宿命なんだ」

オマケ・時代の深層 §

「Dororonえん魔くんの問題は時代の倒錯だ」

「えっ?」

「明らかに昭和30年代と昭和40年代が入り交じっている」

「どうして?」

「理由は知らん。しかし回帰する時代が倒錯するのはヤマトも同じだ」

「どうして?」

「ヤマトは1970年代だが、モチーフは1940年代だからだ。過去がどうしても二重に見えてしまう」

「そうか。イスカンダルも二重に見えてしまうわけだね」

「それは二重惑星。片方はガミラスだから」

オマケ §

「そうか。滅びと救いはワンセットなんだ」

「えっ?」

「だからヤマトの世界観だよ」

「イスカンダルの隣はガミラスってことだね」

「でもこれはおかしい」

「なぜ?」

「普通に考えると、目的地への手前に障害となる敵がいるべきだからだ」

「そうなの?」

「西遊記を考えてみろ。敵は天竺では無く、その手前に存在する」

「ヤマトでも、ガミラスがイスカンダルの手前で立ちはだかったよね」

「デスラーが強引にガミラスに引き込んだからだ」

「じゃあ、滅びと救いはワンセットだとすると、何が言えるわけ?」

「アメリカだよ」

「アメリカ?」

「アメリカ軍は、面白がって非戦闘員にまで機銃を撃ってくる残虐性があると同時に、荒廃した戦後日本を助けてくれた恩人でもある」

「残虐性と慈愛の共存はアメリカの特徴ってことだね」

「しかし、アメリカが悪いとは言えないので、ドイツ風に悪の惑星が描かれてガミラスとなった。でも、揺れ戻して『さらば』ではアメリカ風になる」

「まさに、デスバテーターはデバステーターってことなんだね」

「『さらば』もまさに滅びと救いがワンセットだ」

「テレサは白色彗星にいないやん」

「テレザートに行くまで、白色彗星とは実質的にゴーランドとザバイバルで、テレザートそのものなんだ」

「そうか」

「そして、白色彗星は地球に来るが実はテレサも一緒に来ている」

「最後に特攻するときになって、姿を現すわけだね」

「だから、実際はワンセットなんだ」

オマケ2 §

「そうすると更に面白いことに気付いた」

「何?」

「永遠にも、目的地は滅びと救いがワンセットなんだ」

「えっ?」

「ヤマトは沈むという滅びの提示と、残留せよという救いの提示がワンセットだ。化けの皮がはがれると、今度はスカルダートという滅びと、サーシャという救いがワンセットで敵地に存在することになる」

「むぅ」

「ヤマトIIIも同じだ。太陽を異常増進させたのもガルマン・ガミラスなら、救いの手をさしのべたのもガルマン・ガミラスだ」

「なるほど」

「完結編もやはりそう。アクエリアスは全ての命の母なのに、大洪水で滅びをもたらす悪でもあるのだ。あるいは慈愛のアクエリアスと、滅びのディンギルはワンセットでやってくる」

「復活編は?」

「敵の半分は味方だ」

「遠交近攻の原則がなりたってないね」

「それがヤマトのドラマ作りの特徴なんだろう」

「そうか」

「そして『ミセス森雪を探せ』が作られるとしたら、やはりこれも同じになる」

「なぜ?」

「ブラックホールの向こうに、敵であるメッツラーと救い主である森雪の双方が待っているからだ」

オマケ姫 §

「メラメラする熱さ。やっぱり、もののけ姫だな」

「なんで? ああ、そうか。タタラ場の大屋根が燃えてるんだ」

「違う違う。そこじゃない」

「どこ?」

「主題歌がメラメラするぜ」

「いやそれはただのダジャレだから」

「でも、ヤマトはあまり燃えてくれない」

「どうして?」

「酸素が抜けると火も消えちゃうのが真空の宇宙だから」

「ひぃ~」

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