「島、パイロットの席につけ。古代、戦闘部門を助けろ。この船にはまだ作業員しかいないのだ」
「ちょっと待ってください、艦長」
「なんだ、古代」
「この船にはまだ作業員しかいないって、僕と島も含まれるんですか?」
「当たり前だ。火星で特別訓練を受けた君たちは、それぞれ、戦闘部門と航海部門の最終工程を手伝うために呼ばれたのだ」
「えーっ。ヤマトに乗れるのではないのですか?」
「馬鹿者。18歳の若造がホイホイ乗れる船か」
「では沖田艦長も」
「わしか? わしは、戦艦英雄の艦長も兼任しておるから艦長と呼ばれておるが、実際にはヤマトの艤装員長を兼任しておる」
「つまり作業員なんだ」
「しかし、慣例から言って初代艦長は艤装員長が就任するからな。ヤマトの初代艦長はたぶんワシじゃ。はっはっは」
「じゃあ、雪は。佐渡先生は。アナライザーは」
「森君は何でもできる天才女性なので、作業の指揮を行っているところだ。佐渡先生は誤診が多いので、医師免許剥奪で作業員に降格人事だ」
「そんな」
「アナライザーは『病院ごとき場所』等の暴言が多く、病院にいても邪魔になるだけなのでヤマトの現場にまわされた」
「まさかアナライザーまで。でもヤマトでも邪魔になるんじゃ?」
「作業員からは一緒に酒が飲める話が分かるロボットだと好評だぞ」
オマケ §
「もうこんなくだらない話ばかりかよ」
「真面目な話も残ってるがアホらしい話も残ってるぞ。かかか」