「……やっぱり黒木メイサ貧乏くじ」
「というわけで話がなぜか続く」
「なぜだい?」
「重大な事実を思い出したからだ」
「それはいったい?」
- 黒木メイサはASSAULT GIRLS(2009年) - 主演・グレイ 役
「ASSAULT GIRLSとは押井守監督の実写VFX映画だね」
「この映画の主役というのはだね。男を仲間にして強敵のモンスターを倒しかに見えたが実は男を裏切って独り占めしようとしたのだが、裏切られて逆ギレした男に撃たれまくるという黒いヒロインなのだ」
「わははは。やっぱり黒いのだ」
「美しすぎるって罪なのね」
「なんか違う」
「というわけで、黒木メイサは貧乏くじを引きっぱなしであった」
「ヤマトを離れて押井映画に行っても貧乏くじか」
オマケ §
「ASSAULT GIRLSというのは、ヤマト復活編と同時期に封切られた映画である」
「そうか」
「まだ、パンフを買うというライフスタイルから脱却していない時期に見たので、劇場パンフが残っていた」
「それで?」
「この映画でも黒木メイサは殴る殴る男を殴る」
「えっ?」
「ひたすら男を倒す」
「倒れても倒すの?」
「仮想空間だから、やり直せるのだ」
「わはははは」
「しかも、『現実世界では、親がかりで、引きこもりのプー』だそうだ」
「プーさんか」
「というわけで、SPACE BATTLESHIP ヤマトで貧乏くじを引いただけかと思いきや、こちらでもやはり男を殴るキャラであった」
「わはははは」
「パンフには殴っている写真は無いが、膝で蹴っている写真はあるね」
「SPACE BATTLESHIP ヤマトでは手だけだったのに、足も出ていたのか」
「うむ。やっぱり黒木メイサは貧乏くじ」
オマケ2 §
「ASSAULT GIRLSとは懐かしい」
「2009年末だよね」
「いわゆる2010年正月映画である」
「今と映画を見る態度がまるで違うね」
「その通りである。TOHOシネマズの会員にもなっていなかったのである」
「どうして?」
「2009年末は見たい映画がやけに多いなあ、としか思ってなかったからである」
「そんなに多かったの?」
「ヤマト復活編を皮切りに、2009年12月に4本2010年1月に2本であった。あとで1月は1本追加されちゃったけど」
「なぜこの時期に?」
「アニメ特撮の劇場シフトが進んだからである」
「なるほど」
「1月に入ってからそれに気付いて、おいらも一時的な劇場通いではなく、本格的な劇場シフトを決めた」
「それでどうなったの?」
「ホーム劇場を決めてそこに通う事と、パンフは買わないで次の映画の足しにすることを決めたのである」
「府中通いの始まりだね」
「だから、それより前に見たASSAULT GIRLSはこだわりなく新宿で見たよ。まあ、あまり他ではやってなかった、という事情もあるけど」
「なるほど」
「だから、完全に過渡期なんだよね。毎週のように映画を見るという状態は既に達成しつつあった。でも、映画に向き合う態度が旧世代なんだ」
「旧世代ってのは、どこから来たんだろうね」
「だから初代のヤマト映画なのだよ」
「えっ?」
「あの頃、ヤマトの絵が載っている印刷物を手に入れるだけでも大事件であった。だからヤマトの劇場パンフは買うのが当然であった」
「そうか。だから必ずパンフを買う習慣が付いたわけだね」
「でも、今はそういう時代でも無い。ネットで公式サイトに行けば、少数の絵ぐらい簡単にゲットできる」
「ヤマトほどこだわっているタイトルも無いってことだね」
「そうだ。だからヤマトは劇場パンフを買うぞ」
オマケ復活編 §
「ASSAULT GIRLSと復活編の奇妙な類似としては、以下の点がある」
「具体的には?」
「ASSAULT GIRLSでは四連ミサイル発射をコクピット視点で見る。復活編は背面飛行で逆さまのヤマトを見る」
「なるほど」
「そしてもう1つがこれ」
「SPACE BATTLESHIP ヤマトとの類似だね」
「おそらく、撮影された時期は近い。SPACE BATTLESHIP ヤマトはVFXに時間を使ったから公開は遅いが」