「ヤマト2やさらばを原点とする者は意外と多かったのかも知れない」
「パート1は視聴率悪かったものね」
「だからさ。パート1の第1話からずっとリアルタイムに26話見たおいらは、そういう意味では異端かも知れない」
「なるほど。少数派かも知れないね」
「だから上の世代の尻尾と言えるかも知れない」
「同世代でも、さらばや2から本格的に入った人とは属する文化が違うわけだね」
「でもそれだけじゃない」
「どういう意味だい?」
「実際にはプレ・ヤマトとしてアニメンタリー決断を見たり、更に遡ってレインボー戦隊ロビンを見たりもしてるしね」
「ロビンか。古いな」
「原点回帰というならテレビアニメならロビン。映画なら海底3万マイルにまで行けるよ」
「3万ね」
「そう。2万でも5万でもない」
「微妙だな」
「ああ、でも今気付いた」
「なんだい?」
「ロビンはミリタリーな宇宙もので、海底3万マイルは海洋ものだ」
「なるほど。宇宙海洋もののヤマトに直結するわけだね」
「あと、海底少年マリンなんていうのも原点に入れてもいいかもしれないけど、これも海洋ものだ」
「ははは、分かりやすいぞ」
「分かりにくいのは、他にハッスル・パンチも原点に入れていいことだ」
「それは海洋でも宇宙でもないね」
「でも、ヤマト関連スタッフの原点の1つが『動物もの』にあると思えば、それも関連性がある」
「復活編でも『動物さんぱおーん』だしね」
「そう思えば、原点の集大成がヤマトだな」
「特撮の原点は?」
「サンダーバードとUFOだな」
「サンダーバードは分かるね。武器は持っていても戦うための組織では無い。ヤマト的だ」
「意外とUFOもヤマト的だ。ひたすら耐えて最後にUFOに反撃するような話はまさにヤマト的だ」
「なるほど」
「国産だとウルトラセブンとかマイティジャックが原点かね」
「セブン?」
「やはり体内に入り込む感覚とか、そういうセブン的な感覚がヤマトに近いのかも知れない」
「ヤマトも何かの『中』に入るのは得意だからね」
「ちくわとかな」
「古代と真田が宇宙要塞に入るのも似たような感じかね」
「かもな」
「で、ウルトラマンジャックは?」
「マイティジャックだっちゅうの」
「マイティジャックは?」
「マイティジャックに至っては『空飛ぶ戦艦もの』のバリエーションだしな」
オマケ §
「そういえば思い出した」
「何が?」
「マイティジャックの第1話、ピブリダーたったかエグゾスカウトだったかを艦内で組み立てるシーンがあるんだ。まるで万能工作機械でアストロバイクを作って見せる真田さんみたいじゃないか」
「真田さんが乗っていないのに、まるで真田さんが乗っているようなのか」
「それはちょっと違う気がする」