「宇宙戦艦ヤマトのギャグ担当は佐渡先生とアナライザーである」
「うん」
「でも、SPACE BATTLESHIP ヤマトになると、実はアナライザーが泣かせどころになるのだ」
「えっ?」
「地球や通信室では古代をいたわる言葉を投げかけ、最後は身を挺して時間を稼いだ」
「お笑い担当から泣かせ担当になるのか」
「まあ、笑いと悲しみは表裏一体。喜劇は最大の悲劇とも言うしな」
「そうか」
「そもそもビーメラ星のアナライザーは悲劇そのものだ」
古代論 §
「結局、家族愛の男である古代は家族みたいなアナライザーだけ連れて行くわけだ」
「ある意味で地球に子供を残した島より気持ちは楽かもね」
「しかし、アナライザーは上陸作戦で使い潰されてしまった」
「断腸の思いで古代はアナライザーを起動させたのだろうけどね」
「でもさ。別の言い方をすると、アナライザーは家族の代用品であったわけだ」
「うん」
「あの時点で実は森雪という別の本物の家族を手に入れているのだ」
「そうか。アナライザーしかいない状況ではもはやないわけか」
「アナライザーをすりつぶしても森雪は守らなければならない。古代の家族愛はそう考えるはずだ」
オマケ §
「アナライザーの最高の台詞って何だろう、と思うと意外と上手くまとまらない」
「行為ならスカートめくりで決まりだけどね」
「キスだろうとその先だろうとがいいか、それとも、病院ごとき場所私の能力発揮できないがいいか」
「迷うのか?」
「今日はこれで五つ目の仏様がいいか」
「佐渡が本当に名医か迷うってことだね」
「人それを迷医と呼ぶ」