「SPACE BATTLESHIP ヤマトは「ヤマトとは違うものを見に行く決意を持つと、ヤマトに案内される」か?で、『ヤマトは鍋』説を書いたが、そこで以下のように述べた」
「『ヤマトはおでん』説というのを準備中だったからだ」
「『ヤマトは鍋』説と『ヤマトはおでん』説というのは、どう違うんだい?」
「『ヤマトは鍋』説とは、ヤマトの構成要素を砕いて煮たのがSPACE BATTLESHIP ヤマトだという説だ。だから、一見するとヤマトに見えない料理に仕上がる。見かけが全然違う。でも食べるとヤマトの味がする。食べないで『やっぱりヤマトじゃありませんでした』と言って帰っちゃった人には分からない」
「それで『ヤマトはおでん』説とは?」
『ヤマトはおでん』説 §
「まずは以下の写真を見てくれ。2010年11月30日撮影だ」
「これがどうしたの?」
「いったい何が文字としてコンビニに書いてある?」
「世田谷日大通り店とヤマトの宣伝とおでん70円均一だね」
「店名は別としてだ」
「うん」
「実はこれを見て思ったのだ。ヤマトとおでん、意外と違和感が無い」
「えっ?」
「そもそも、ヤマトで酒といえば日本酒だ」
「佐渡先生だね」
「それだけじゃない。地球とお別れの時、沖田が古代と飲んでいる酒も日本酒だ」
「そうか」
「では、そこでつまみは何か」
「おでんでも違和感無いぞ」
「更に言えば、SPACE BATTLESHIP ヤマトの食堂は厨房がなく電子レンジがメインっぽく見える。そして、あらかじめパックしてある商品を暖めて食べる定番の1つがおでんだ」
「そうか。その点でも相性いいね」
日本人の心 §
「結局、ヤマトもおでんも日本人の心に直結しているのだと思う」
「心の問題か」
「帰るべき場所だよ。どちらもね」
「でも、おでんは夏場には暑苦しいぞ」
「だからいつも一緒にいるわけじゃないけど、『帰るべき場所』なんだよ」
「冬になって寒くなったら恋しくなるわけだね」
「ヤマトもさ。寒い時代に恋しくなる船なんだよ」
互いに酒を飲んでたはずさ §
「さてここで問題だ」
「何? 古代とデスラーは互いに酒を飲んでたはずの関係だ」
「うん」
「まあガルマンガミラスに招待されたときは帝王デスラーの接待だから別として、ガミラスの生き残りが2人しかいない『さらば』世界で、古代とデスラーが酒を飲んだらつまみは何だろう」
「赤提灯とおでんでも、意外と違和感が無いかもね」
「ヤマトの坊や。意外と美味いではないか、このつまみ。名前は何という?」
「おでんだって、さっきも言ったでしょ?」
「ハイデルン?」
「お・で・ん」
「そうだそうだ、『ナントカでナントカん』だ」
「まったくもう飲み過ぎなんだから」
「酔ってなんかいないぞ。ほら見ろ、肌は青いままだ。赤くなんてなってないぞ」
「はいはい、分かりました」
「だからいいか、古代。彗星の中心核を狙え! こうやってな。中央に波動砲をぶすっと」
「ちくわの穴に箸を突っ込んで説明しないでください」
「やはりメインディッシュはおでんだな。別腹でもう一杯だ」
「そんな驚異の侵略者編的なことを言ってないで。もう帰りますよ」
「帰るガミラスはもう残ってない! 天井都市の全ビルをミサイルとして発射してしまったからだ。誰だそんな残酷な命令を出したのは。あ、オレか。わはははは」
「わ、笑い上戸……」
「さすがの私もあとのときは真っ青になった。って、青いのは生まれつきか。わははは」
「いい加減にしないと追い出されちゃいますよ」
「きまじめすぎる。まだまだ青いな、ヤマトの坊や。わっはっは」
「むっ。地球人の肌は青くありません」
「あのときのヒスは何も分かってなかった。遅まきながら地球との和平をとかぬかしおって。あのときはまだ遅くない。早すぎたんだ。だから、今になって、こうして古代とも酒を飲めるわけだ。おっちゃん、もう一杯」
「もう一杯って、地球の通貨持って無いでしょ。払うのはこっちでしょ」
「その通りだ。タダ酒は美味い!」
「大帝国を築く前は苦労してたんだ。それが分かる気がするよ」
「そうだ、だからじゃんじゃん私におごりたまえ」
「元大帝国の総統が18歳の血気盛んな宇宙戦士の薄給にたかるなんて。とほほ」
「ではお詫びに歌うぞ。男と男が出会うのは、赤提灯~♪」
「飲み過ぎだから、もう宿舎に帰りますよ」
「あんなシーツが取り替えられていない監獄に帰れるか!」
「それは彗星帝国の監獄。って、ヤマト2の話でしょ!」
オマケ §
「ちなみに、このネタは2010年11月30日に思いついて。すぐ公開するつもりであった」
「遅延しすぎだよ」
「他にどんどん別の話題が割り込んで、ここまで伸びてしまったのだ。わはははは」