「特典DISC2の2つめのコンテンツだ」
「うん」
「やはり内容的には、『ここからはVFX監督のターンだ』という感じだ」
「そんなに?」
「プレビズ映像は、役者もCGモデルでイメージを掴むためにものだからな。まさにCGばかりの世界だ」
「そうか。何か他に気付いたことはあるかい」
「うん」
- 森雪、古代の制服がよりアニメっぽい
- コスモゼロ、コスモタイガーがよりアニメのブラックタイガーっぽい
- よし、ワープだという人が青い制服。島では無い?
「なるほど」
「カメラの動きはかなりプレビズ段階で決まっている。合成する以上当然か」
「確かに」
「でも、島操縦のカーゴが離れるカットはカメラが違う。合成しないカットはいいのかもね」
「役者を撮らないなら、いくらでもカメラは変更できるね」
「このことは、2つの重要なことを示唆する」
「なんだい?」
「合成するカットは事前に慎重にカメラワークを設計しておく必要がある。後からぬるいと気付いても後の祭りだ」
「撮ってしまった映像素材はしょうがないってことだね」
「もう1つは、合成抜きならいくらでもまだまだ調整の余地ありってことだ」
「あれ。ってことはさ。カメラワークにぬるさがあってもそれはスタッフの実力と違うって可能性もあるのじゃない?」
「だろうな。自由にカメラを設定できるなら、もっといいカメラを設定できると思っていた可能性もあり得る」
まとめ §
「で、君の感想は?」
「VFX監督のターンもやはり燃えるな。別の意味で」
「そんなに?」
「完成映像だと煙とかが合成されてよく見えないカットも、プレビズだとよく見えたりするからな」
「なるほど。凝った絵だから常にいいわけではないのだね」