「というわけで、本編DISCのオマケ映像だ」
「予告・特報・TVスポット・ご当地ヤマトだね」
「まあ、大半は当時目にしたもので、目新しさはない……はずだ」
「そうだね」
「でもそうじゃなかった」
「えっ?」
「実はまとめて見て分かったことがある」
「なんだい?」
「初期には人類滅亡まで73日だったが、途中から日数を明示しなくなった」
「映画でも藤堂の言い分はかなり幅があったね」
「そうだ。結局、ある特定の日に人類全員が死ぬのは不自然すぎるということだろう」
「確かに」
「だから、曖昧に日数はぼかした方が説得力は高い」
「そういう方向に企画が舵を切ったということだね」
ご当地ヤマト §
「実はご当地ヤマトは映画本編より上手いと思った」
「えっ?」
「たぶん、映画本編より後から作っているから経験値を貯めた後の映像なんだろう」
「なるほど」
まだまだ終わらんよ §
「というわけで、これで全部終わりだね」
「まだまだまだまだ」
「えっ?」
「しまっ!」
「は?」
「もとい、しまったと思った。実はまだあったのだ」
「なんだいそれは」
「本編は字幕をオンにできるんだ」
「台詞が字で出るだけだろ?」
「そうじゃない。以下の2つの要素も出る」
- 効果音にの説明文 (砲撃音や被弾音)
- 台詞の話者の名前(初回のみ。あるいはフレーム外の場合は随時)
「だから森雪の最初の台詞の前には(森雪)という文字が出る」
「へえ」
「そこで本当に凄いのは後者だ」
「えっ?」
「沖田艦で『メインエンジン出力低下』と言った奴、かれは井之上」
「えっ?」
「沖田艦で第1,第2砲塔被弾と言った奴。彼は本庄」
「なんだって? 名前があったのか!」
「そこまで丸わかりだ」
「じゃ、もっと他のその他大勢もわかるのかい?」
「残念。消火していたのは消火員ABで名前はない」
「そうか」
「物資横流し云々を言っていた男2人は、男A男Bでやはり名前無し」
「それは残念」
「あとアナライザーは『機械の声』、沖田艦で古代を取り押さえようとしたのは医療スタッフAB、古代は『薄汚れた男』。進にだけルビあり」
「へえ」
「まあ今日はそこまでだ。あとでルビ付きで全部見直すつもりだ」
「なるほど」
「あともう1つ発見があった」
「それはなんだい?」
「SPACE BATTLESHIP ヤマトは聞き取るのに難儀する変な台詞は無いと思っていた」
「うん」
「ところが、聞き取れていなかった台詞があることが分かった」
「えっ?」
「以下の台詞だ」
俺にもそのこずるいアニキ紹介してくれよ
「どうにも、『こずるい』という部分が聞き取れていなかった。聞き取れていない、ということに気付いていなかった。それが分かった。字幕を見ながら見ることも無意味ではないようだ」
「なるほど。アニキをこずるいと言われて古代君は切れて殴ったわけだね」