2011年07月19日
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正解の無い世界と古代の性格の問題

Written By: トーノZERO連絡先

「イナズマイレブンGO!のEDで、答えが無いと歌っているが、正解が無いというのは古代の行動そのものではないかと思えてきた」

「なぜ古代の行動に正解はないんだい?」

「たとえば、捕虜を殺しに行って捕虜の自殺を止めてしまう。つまり唯一の正解を古代は持っていない」

「気分次第でコロコロ変わるってこと?」

「いや、古代はけしてぶれてはいない。一貫している。しかし、正解はない。だから一見して筋が通らない行動に出る」

「どういうことなんだ?」

「たとえばさ。捕虜を殺しに行くが、捕虜が自殺しうようとすると止める。どちらも家族の死への悲しみから出た行動であり、古代としては一貫性がある」

「家族を殺したガミラスの兵士は憎いが、生きたくても死んでいる人がいるから自殺なんてすべきじゃない、と思うわけだね」

「そうだ。だから、デスラーの扱いも一貫していない。本来なら家族を殺した憎い敵のボスなのだが、共闘関係にもなれてしまう。兄さんと兄さんの愛したスターシャのいるイスカンダルを守ろうとしたら、そこで矛盾無く共闘できてしまうのだ」

「古代としては矛盾が無いわけだね」

「でも表面的には筋が通らない」

「答えの無い世界ってことだね」

オマケ §

「まあ、世の中のたいていのことに答えは無いけどな」

「でも、ググればいいんじゃないの?」

「ネットには意外と間違った情報が多いぞ」

「えっ?」

「WikiPediaとかでも10項目読んだから1項目ぐらい間違いが混入しているかもしれないペースかもよ」

「でも、たまに間違っているなら正しいものの方が多いじゃん。それは正解が分かるのでは?」

「ふふふ。甘いな」

「どうしてだよ。正しいことが書いてあったらそれでいいだろ?」

「知識の無い読み手は、あるページに間違いが混入しているかしていないか識別する手段は無いんだ」

「えっ?」

「だからさ。いかにも正解風に説明してあっても、それが間違っていない保証は誰もしてくれないのだ」

「どういうこと?」

「たまたま間違いが入っていない文章がネットにあったとしても、誰も間違っていないことを保証しない以上、それは常に『信頼度不明』のままにあるってことだ」

「誰かが保証すればいいわけ?」

「ネットの誰かが『これは間違って無い』と発言したところでダメだよ。ネットの発言がそもそも『信頼度不明』なんだから」

「ひぇ~」

「でも、ネットの世界はググれば正解が出てくると思い込んだ愚か者でいっぱいさ」

「公式サイトなら記述は信頼してもいいのじゃないか?」

「それはどうかな」

「どうして?」

「公式発表が事実に反したことなんて珍しくも無い。オフィシャルだから信じられるなんて思うなよ」

「そうか! 藤堂の公式発表には、ありもしない放射能除去装置の話が混ざっていたものな!」

「でも結果として沖田は正しかったのだ。賭に勝ったのだ」

「嘘だから正解じゃ無いとも言えないわけだね」

「結果として嘘から真実が出ることもある」

「そうだね」

「真実が嘘になることもあるけどな」

「えっ? どうして?」

「たとえば、ある商品を開発中にあまりの出来の悪さに話題になったとしよう。担当者すらそういう情報を漏らしまくりだ。それらの情報を総合するとXXはダメダメだ。買ったら損をする、と誰もが言うだろう。妥当な評価だ。でも、悪評にかえって会社側が奮起して製品の中身を圧倒的に改善してよいものとして発売してしまうかも知れない」

「するとどうなるの?」

「妥当であったはずの悪評が全て嘘になってしまうのだ」

「えっ?」

「まして個人の評価なんて個人の印象以上のものではない。同じものを見てすら、人によって印象が違うんだ。ネットの世界はそんなのばかりさ」

「悲惨だね」

「そうだ。悲惨だ。ネットは21世紀の最大の『悪』かもしれないよ」

「でも、そうすると君の発言を届けるこのネットも悪ってことになるよ?」

「ああそうだ。過剰にパワーがありすぎる。最初に懸念した通りだ」

オマケ2 §

「真田さん。地球を救う方法がどうしても分かりません」

「古代。こういうときはググればいいんだよ」

「えっ?」

「ほら答えた出た。イスカンダルから放射能除去装置を取ってくればいいんだ」

「では行きましょう」

……

「ついたぞ、ここがイスカンダルだ」

「でも道が分かりません。どこに放射能除去装置があるのでしょうか」

「古代。こういうときはググればいいんだよ。道案内もしてくれる」

「えっ?」

「答えが返ってこないな……」

「これって電波ですか?」

「そうだ。地球まで届く高出力通信機を作成して接続してある」

「電波ってことは光速で進むから、電波が地球に届いて戻ってくるまで、29万6千年掛かりそうな」

「そうか。返事が戻ってくるまで29万6千年の休暇としゃれ込もうじゃないか」

「死んでしまいます」

「子孫に任せればいい」

「でも、男ばっかりでイスカンダルにいて子供も無いでしょう」

「花嫁ならいるさ」

「えっ? どこに?」

「古代、おまえだ」

「はっ。古代進だと思ったら私は古代は古代でも娘の美雪だったのね!」

「それは誇大(古代)妄想だ!」

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