「最終回のあとの感想文だ」
「くどい」
「結局、2009年末に復活編が公開され、2010年末にSPACE BATTLESHIP ヤマトが公開され、2010年はヤマトイヤーであった」
「次にヤマトイヤーが来るのは何年後だい?」
「それはディンギルのワープ光線次第だ」
「アクエリアスかい」
クイーン・オブ・アクエリアス=男の娘説 §
「なぜそんな説を今更」
「子種をばらまいて宇宙を周回するアクエリアス。おかげで、イスカンダル人も地球人も見た目はそっくりだ」
「それで?」
「でもさ。子種をばらまくのは男と相場が決まっている」
「でも、クイーン・オブ・アクエリアスは女性に見えるよ」
「だから女装した男だったんだよ」
「なんて大胆な仮説」
「どうせ、なんか浮かび上がって喋って消えるだけなので、何とでも設定はできるぞ」
「そうか。スターシャなら娘を産む以上女でないと辻褄が合わないけど、クイーン・オブ・アクエリアスならどうでもいいわけだね」
「あと全裸のテレサも男とは解釈できない」
「見えちゃうからね」
「それが宇宙の愛だ」
話を戻せ! §
「話を戻そう」
「そうだそうだ」
「だから、ヤマト復活編で語っても語っても終わらない状況になったわけだ。そのままSPACE BATTLESHIP ヤマトになだれ込んで、また語っても語っても終わらないぐらいの中身があった。まあ、話はそれだけなんだが」
「それで?」
「SPACE BATTLESHIP ヤマトは完全燃焼した。真っ白だぜ。何ものこらねえ」
「涙ジョー」
「というわけで、ヤマトでお腹いっぱいになった。こんなことは生まれて初めてだろう。だから終わる」
「ヤマトは終わってもいいのだね」
「そうだ。終わっていいのだ」
「そのうちに復活しないの?」
「かもな。不滅の宇宙戦艦ヤマトだし」
「いいのか? 終わったヤマトが復活しても」
「それが、ヤマトの輪廻転生プロセスだ」
「終わりも輪廻転生の一部か」
「だから第2話で沈む戦艦大和も含めてヤマトなんだ」
「古代乗ってないのに?」
「古代はヤマトの思想性の象徴なので古代が乗っていても乗っていなくても関係ない」
「沖田がいなくても、まるで沖田がいるようなヤマトだってことだね」
「真田がいなくても、まるで真田がいるように六連発射プログラムが立ち上がるのだ」
「それがヤマトか」
「というわけで、おいらが語らずともヤマトは生き返りヤマトは飛ぶ」
「ヤマトは(イスカンダルに)行き帰るのだね」
「なんか違う」
「分かった分かった。ヤマトは誕生するんだ。何回も」
「そうそう」
「で、鴻上会長がケーキつくって『はっぴバースデイ!』と叫ぶんだ」
「それもなんか違う」
「交響組曲宇宙戦艦ヤマトにもBIRTH(誕生)という曲があるし。ヤマトでも活躍した金田伊功のOVAはBIRTHだし」
話をまた戻せ! §
「話がずれすぎだ」
「話を戻そう」
「結局、終わってみての感想はどうなんだ?」
「自分なりに8割は納得した」
「残り2割はどうなるんだ」
「さあ。余裕があれば、そのうちに追求するかもしれん」
「どんなときに?」
「ヤマト禁断症状が出たときかな」
「ヤマトは麻薬かい」
「まあ、西崎さんもなんか危ない薬物持ってたとか有罪になったし。ヤマト的にはいいんではないか?」
「おいおい」
またずれる §
「危ない薬物といえば」
「危ない薬物といえば?」
「子供の頃は、なぜみんなシンナーで目の色が変わるのか理解できなかった」
「どうして?」
「シンナー系の揮発溶剤なんて模型工作用として当たり前に嗅いでいたからさ」
「えー」
「気持ちよくも何ともない当たり前の匂いでしかない。なぜそんなものを吸いたがるのか。なぜそんなものを規制したがるのか、ぜんぜん分からなかったよ」
「瓶の蓋を開けて室内を匂いで充満しようとは思わなかったの?」
「なぜ? 揮発溶剤は蓋を開けっ放しにしたらすぐ蒸発して勿体ないじゃん」
「ぎゃふん」
「そもそもそんなことしなくても、日常的にそんな匂いには接していたし」
またずれた §
「また話がずれた」
「でもさ。ヤマトの頃の思い出話なんだ」
「そういう関連はありか」
「しかし、話はどんどんぐだぐだになっていく」
「いいのかよそれで」
「ヤマトも『これで綺麗に終わりそう』ってときに藪が反乱してグダグダにしたりな」
「わはははは。指摘がやぶ蛇だった」
「では終わろう」
「こんなグダグダな終わりでいいのだろうか」
「それもヤマトだ。終わったのか終わってないのかも定かでは無い終わりなんてヤマトでは珍しくも無い」
オマケ §
「ちなみに、以下のサイトは継続中である」
「どんな状況?」
「最初はアトランダムに思いついたアニメ特撮を書いていたが、今は時代順に詰めているところだ。1970年代のテレビアニメが丁度終わったところで、1980年代のテレビアニメが始まる。時代的にヤマトの現役時代とも重なる。というかブルーノアの感想を書いたばかりだしね」
「じゃあ、これからこっちのサイトでよろしくってこと?」
「読んで面白いかは知らんぞ」
「ぎゃふん」
「強いて言うなら……」
「何か言いたいことがあるの?」
「はっきり言ってボリュームに絶句している。これほどの多くのアニメに何かしらのコメントが書けるとは思っていなかった。膨大すぎる。かなり継続してやっているのに、テレビアニメはまだ1970年代が終わったばかりだ。しかも、1980年代以降に激増するのだよ」
「そうだね。アニメブームで増えるね」
「無駄に増える。スクール商法でニーズよりも作り手が増えるからだ。しかも、コミケでプロ予備軍は増える一方」
「結局問題はそこにあった、と今は思う」
「どういうこと?」
「数が多すぎて全てを受け止めることは不可能だが、限定してすら受け止めるだけで精一杯。過去を振り返るゆとりなどこれっぽっちも無かったのだ」
「それが悪ってことだね」
「それだけじゃない。戦隊やウルトラを受容する心のゆとりも無かったのだ」
「えっ?」
「今やってるウルトラのテレビシリーズを見て思うけどさ。確かに、一時期のウルトラは面白くないけど見るべき場所が皆無というわけではなかった。それを選択的に見るゆとりが失われていたんだ。アニメの奔流のせいでね」
「今はどうなんだい?」
「今はもう開き直った。おいらはアニメファンじゃなくてヤマトファンだから、アニメはどんどん指の間からすり抜けても構わない」
「ヤマトが来たときだけそれを掴むってことだね」
「まあ、せいぜいディンギルの少年しか掴めないけどな」
「他は落としてしまうわけだね」
「そうだ。もう時間切れだと島が言っている。ヤマトも危険だから上昇させるとさ」
オマケ2 §
「ああ。だからさ。完結編は出航までは凄くいいんだよ」
「えっ?」
「古代が無力を噛みしめて、無人のヤマトが航行して、沖田が古代を戦闘班長扱いする。古代は降格なのに、居場所があって凄く嬉しいんだよ」
「それにどういう意味があるの?」
「だから完結編は許せるんだ」
「この一連の話も完結編の話のオマケで終わって、綺麗に終了かな」
「わははは。でも最後はこの一言で決める」
「それはなんだい?」
「我が輩はディンギルの少年である。名前はまだ無い」
「ぎゃふん」