「これでもUFOにはちょっとだけうるさい(昔は)」
「どんな風に?」
「アダムスキー型とか葉巻型とかすぐに言えるし、そもそもアダムスキーのフルネームがジョージ・アダムスキーだとすぐ言える」
「そのことにいったいどんな意味があるんだい?」
「うん、実は非常に分かりにくくねじくれている」
「どうして?」
「実はUFO問題はややこしいぞ」
「どんな風に?」
「地球に知的生命体の乗った乗り物が来ている可能性はあると思うかい?」
「そうだな。可能性はあると思った方が夢があっていいのじゃないか?」
「それは夢が無い」
「えっ?」
「その乗り物が見えるとは限らない。それに現在の地球ではなく過去に来ている可能性もある。そういう意味で、その可能性は否定できない。論証不可能だからね」
「じゃあ、君はUFOを信じてるってこと?」
「問題はそこだよ」
「えっ?」
「マスコミが騒ぐUFOは一切信じていない。というか、明らかにおかしい」
「おいおい。それじゃ君の言い分は矛盾してるよ」
「してない。可能性を否定しないことと、個別の事例を否定することは話としては別モノだ」
「じゃあ、君はUFOを信じてないわけ?」
「そもそも、その設問がおかしい」
「えっ?」
「UFOとか未確認飛行物体のことだ。確認が取れていない飛行する物体なんぞ、いくらでも世の中にある。しかも、必ず確認が取れるとは限らない」
「どういうこと?」
「だからさ。UFO問題は、UFOの不在を偽装するために様々な方法で実在する別の何かと混濁させるテクニックが多用された夢想スペースだってことだ」
「つまり、王様は裸だってこと?」
「そうだ。だから、裸の王様もUFOも同じで、問題は『なぜ存在しないものが見えてしまう人がいるのか』というところに行き着く」
「なるほど。人の認識の問題に行き着くわけだね」
「というわけで、話しはおしまい。久しぶりにピンクレディーでも聞くか!」
「オチが分かった。ゆーふぉー♪と言いたいわけだな」
「ペッパー警部のように辛口の突っ込みだ」