「わざわざトモネコさんから自作品の写真を送って頂いたのだが、情報の奔流でなかなか取り上げられなかった」
「ヤマト関係無い」
「そうでもない」
「えっ?」
「実はヤマトとの関連性を強く意識したからだ」
「じゃあ、先に中身を説明して、理由を最後に説明してくれ」
「分かった。まず、トモネコさんの作品を説明しよう。第36回パチッコンテスト銅賞作品74式戦車 タイトル「標的2時方向」」
「具体的には?」
「タミヤの1/35の74式戦車のキットを組んだものと推定するが、ここでポイントは小ジオラマであるということだ」
「小ジオラマに意味があるの?」
「この手の模型には2つの方向性がある」
「というと?」
- 戦車単体の作り込みに専念する
- 戦車と周辺の地面や人や建物を含めて情景模型化する
「もっと分かりやすく説明できない?」
「うん。じゃあもっとぶっちゃけで説明すると、ガンダムなら以下のようになる」
- ガンダム単体で作ってポージングも自由。ポーズを変えて楽しむぞ
- ザクを斬った瞬間を地面やザクごとガンダムを作り込む。ポーズは切りつける一瞬のワンポーズだけだ
「戦車だと?」
- 砲塔は回転可能にしておく。撮り方次第で角度はいくらでも変えられる
- 砲塔の向きも含めて情景を計算して作っているので、向きは変えられない
「この事例だとどうなるの?」
「だからさ。「標的2時方向」というタイトルが付いている通り、2時方向に砲身が向いていることを前提に全体の配置が決定されている。他には変更できない。できてもあまり意味がない」
「それにどんな意味があるの?」
「この路線を突き進めると、実は前者の場合戦車抜きはあり得ない。戦車しかないんだから、戦車は抜けない。せいぜい戦車を兵員輸送車に置き換えるぐらいが関の山。ところが後者は戦車抜きでも作品が成立する。戦車兵が一服している情景だけで作品が成立してしまう。実は戦車関係ない歩兵でも成立してしまう」
「それとヤマトは関係するの?」
「関係大あり」
「なんで?」
「ヤマトはヤマトありきじゃないから」
「えー」
「実は、ひたすらやられっぱなしとか、ひたすら耐えているだけというヤマトは多い。そこで活躍するのは人間だ。だから、メカとしてのヤマトをひたすら精密していっても、多くのものを取りこぼしてしまう。しかし、古代がヤマトから降りて活躍する話はあり。実際、そういう話は多い」
「そこでヤマトを意識したのだね」
「いや実は違う」
「えー、ここまできてそれはないよ」
「実は74式でピンと来た。1974年制式採用だから、1974年に正式に産まれたわけだ」
「それで?」
「ヤマトも1974年放送開始だ」
「ぎゃふん」
戦車のイメージ §
- 61式=沖田艦
- 74式=ヤマト
- 90式=アンドロメダ
- 10式戦車=2520YAMATO
「こんなもんかね」
「起点を61式からずらして旧日本陸軍の戦車とかにするとずれるわけ?」
「いや。そうでもない」
「なんで?」
「74式って仕掛けが凄いけど、イマイチ活用出来なかった過去がある」
「油気圧サスペンションとかだね」
「同様にヤマトにもタイムレーダーなどの凄い装備が毎回付く割に作中で活用しきれなかった過去がある」
「それでイメージが重なるわけだね。って、ぜんぜん褒めてねえ!」
極めて個人的な感想 §
「シャーマン好きとしては、1台でもきちんと派生車両のファイアフライを作ってくれたので満足だ」
「他には?」
「ガンダムのパブリクを熱心に作っているのは、良い特徴だろう」
「なぜ?」
「パブリク、ジッコはガンダム世界でも割とマシな方のメカだからな」
「なぜ?」
「無重力の宇宙空間では兵器が人の形をしている意味が全く何も無い。パブリクやジッコは、エンジンとミサイルに特化した合理的なフォルムだからな。どう見てもこっちの方が主役」
「えー」
「そう思わないのが骨の髄までガンダムのファン。しょせんは前座のオマケとしか思えない。ガンプラのラインナップが飽和したので、オマケにも登場の機会があるぐらいにしか思ってないだろう」
超合金魂宇宙戦艦ヤマト §
「超合金魂宇宙戦艦ヤマトの写真。リペイントされているそうだが、何となく分かるぞ。これはマスプロダクションじゃなくて自分で塗ってる」
遠野オマ彦2 §
「トモネコさんからのメッセージだ」
モビルスーツ対戦車ですが、私も以前より地上ではMSは戦車のカモだと思っていました。
MS対戦車ですが「ガンダムMSイグルー2/重力戦線2巻/陸の王者、前へ!」
61式対ザクの作品です←戦車それなりに頑張っています!
(未来の戦車の砲身が複数なのはヤマトよりの由来ですね)
「それで?」
「ここに話がつながったようだ」
「遠野秋彦さんは、ヤマトの小説書かないの?」
「もう書いたと言われた」
「遠野秋彦さんは、61式対ザクの小説書かないの?」
「もう書いたと言われた」
「なんだこりゃ」
「2003年09月04日付けの公開だな。でも文末の(c)は2001,2003になっているから最初に書かれたのは2001年だろうな」
「なんか、凄くアレっぽいんですけど?」
「アレっぽくてもアレじゃない。大人の事情でな。違うものだ。たとえ初期の原稿に全部違う名前が書いてあってもな」
「でもさ。長らく61式戦車を旧式のやられ役として扱ってきたガンダム界の風向きが変わったのは、このあとぐらいのタイミングじゃない?」
「この小説に出てくるのはあくまでロクイチじゃなくてキューイチ」
「それは分かったから」
「もしかしたら、ガンダム関係者の誰かがこれを読んでインスピレーションを得たとかな。わははは」
「ほんとに?」
「さあな。それは知らん!」
「おいおい」
追記 §
「突然思いついたユリーシャ、岬百合亜説」
「なんでだよ」
「理由は以下の通り」
- 「ユリ」の2音が合っている
- ラーゼフォンで美嶋は実在しなかったが、みしまとみさきは名前の音が似ている。岬百合亜も千従陣としては実在しないかもしれない (イスカンダル人の変名かも知れない)
- イスカンダル人ならイスカンダル人という理由だけでヤマトに乗れる。子供が乗ってもOK (赤ん坊サーシャだって乗った実績があるぞ)
- ラジオDJであり世間に対する露出が特権的すぎる
「雪じゃなくて?」
「ユキとユリーシャだと「ユ」しか合ってない」