「分かった!」
「なに?」
「画集としては、ヤマト メカニカル イラストレーションズという本が既に出てい。それと比較してProud of Yamatoは何が違うのか」
「画集という意味では同じだろ?」
「そうじゃなかった」
「何が違うんだよ」
「つまりここ」
- ヤマト メカニカル イラストレーションズは1回見たら、なかなか開かない
- Proud of Yamatoは何回も開く
「なぜそこに違いがあるんだい?」
「ヤマト メカニカル イラストレーションズはアンドロメダ終着駅なのだ。それに対してProud of Yamatoはトレーダー分岐点だったのだ」
「意味が分からない」
「つまり、ヤマト メカニカル イラストレーションズは連載に使用された絵をまとめた最終形態であり、ここが終点。その先は無いの。言わば上野駅の地上ホーム」
「端頭駅ってことだね」
「それに対して、Proud of Yamatoは通過点なんだ。西崎遺産の一部をまとめたものに過ぎない。しかも全部じゃない。そして、まとめられたものについても、ブログで後から解説がフォローされる」
「解説を見ながらもう1回見ることができるのだね」
「そうだ。そこで最初に見た時は気付かなかった新しい意味を見出せる」
「それだけ?」
「いやいや。以下の差がある」
- ヤマト メカニカル イラストレーションズはオレヤマト
- Proud of Yamatoはオフィシャルヤマト
「それで何が違うの?」
「前者は、『なるほどあなたのヤマトはこうですか』と納得した時点で終わってしまう。ところが、後者はそのままヤマト史研究の史料になる。史料なら調査検討したあと、その上に更に歴史論を構築できる」
「宇宙戦艦ヤマト史・新たなる旅立ちになるってことだね」
「それだけじゃない。未来は1つじゃないんだ。ここを起点に展開される未来は1つに限定されない」
「だから分岐点ということだね」