「ワンフェスで刺激をもらったので、塗装途中で寝ていた10号娘おっとりの詩織を出して来て塗装再開だ。あとはピンキーストリート改造パーツも作業継続。写真では入り交じって良く分からないけどね」
「ひ~」
「ところで、フィギュアには黒を塗るケースが多くてワンパターンっぽいのだが、これには理由がある」
「なんだい?」
- コントラストを強く出しやすい
- 隠蔽力が高い
- オソノさんが黒は女を美しく見せると言った
「最後の1つは理由になってないだろ」
「逆にピンク等は、印象が散漫になりやすい」
「肌色に近いわけだね」
「だから、黒が基調でも結構アクセントに多くの色を入れている。ここでも、詩織の頭部には既に黒以外に4色入っているしね」
「それで?」
「逆に言うと、このおっとりの詩織というキット。オフィシャルの塗り方だと立体物の魅力があまり出てこないことが良く分かった」
「色的に印象が散漫になるってことだね」
「だから、イマイチ感が漂ってしまうのだが、そこを塗りの力でひっくり返せればそこが塗装の醍醐味になる」
「うひ~」
「あとさ。このキットは部品数が過剰なんだよ。アーマー類も多すぎる。そのへんは、思い切って整理しながら組もうかと思っている」
「それも身体のラインを曖昧にして印象を散漫にさせる要素なのだね」
「かもしれない。ゲームの『闇のお嬢様13人衆』の1人としてはいいのかもしれないが、13人並ばない前提で単体の立体物の魅力を出すとしたら他に方法論があるだろう」
「なるほど」
「あと繊細な部品が多すぎるで、そのへんは作りにくさ、壊れやすさにもなるので、ある程度は整理した方が良いと思っている」
「模型は精密な再現度だけじゃなくて、壊れにくい構造も意識した方が良いってことだね」
「それは人それぞれだけどな」