「第三章鑑賞前スペシャル企画」
「ヒューパフパフ」
「まだ見てなかったBDの5話と6話を見ちゃおう」
「新しい発見はあった?」
「多少はあったな」
- OPのヤマトを映すカメラはダメ出ししよう。自分が監督ならリテークするだろう。たぶん。
- カットにもよるがやはり目力が足りない
- 岬百合亜とか、目力が足りないどころか、目が死んでる
- 勢いを殺すファルコンの発進は、見慣れるとあまり気持ち良くない
- 声優の専門用語もぎこちない Clear for take offとか
- 島の声の演技だけ専門用語もけっこうこなれている。この人はマニア声優だ
- メカ描写の凄みもカットによる。動きの激しいカットややはり甘い
- 反射衛星砲発射のズチャヤマトはかっこいい。音楽はいい。
- デスラーの声はいい。声の演技はいい
- シュルツだけなぜか目がいい
- 遅発信管の凝った描写
- コスモゼロが機体上に背負っているのは増加タンクかね。BACライトニングみたいだ
- 笠原さん出た
まとめ §
「まとめてよ」
「まとめると3つある」
「3つってなに?」
- メカ描写の凄みと比較して、キャラ描写はかなり緊張感が無い
- メカ描写もよく見るとある程度格差がある
- キャラ描写も格差がある。なぜかシュルツが良い
「遅発信管を描くのと同じぐらいキャラにも力を入れてよ、ってことだね?」
「第二章ってさ。第3話が破格に凄いんだ。第4話もけっこうな勢いがある。その勢いで一気に6話まで行っちゃうと実はあまり気にならない。でも、5,6話だけ単独で見ると印象が弱い。あれあれ?という感じになってしまう」
「そんなに弱い?」
「冥王星は1974でも2話。2199でも2話。何でもはしょる2199にしてはたっぷり時間を取ってるように見えるが、ヤマトがそれほど追い詰められていないのだ」
「どうして?」
「ヤマト1974は追い詰められてから決死隊を出す。でも、ヤマト2199は作戦開始前に航空隊を発進させてしまう。ヤマト1974は作戦が滑って決死隊で逆転するのに対して、ヤマト2199は作戦通りに進んでいるわけだ」
「うーむ」
「ワンダバで滑り降りるファルコンとか、カタパルトで前に向かって打ち出すコスモゼロとか、最初の内はかなりエキサイティングだけど、見慣れちゃうとちょっと外連味に欠ける気がする」
「後に向かって飛び出した後、機体をひねりながら180度旋回して前に飛んでいくのがいいわけだね」
「これはね。個人的に発見した秘策なんだけど、ぴーーーーーーーーー」
「ぴーって何?」
「秘策だから内緒って意味」
「えー」
「そうそう。人物描写は、設定通りに大人数を描き込むだけで力尽きて、それ以上の演技にあまり踏み込めていない気がするな。気がするだけで事実かは知らない」
「ひ~」
「あるいはメカに破格の要求に体力を取られてキャラの作画はおざなりかもしれない」
「ひ~」
「事実かどうかは一切知らない」
まとめ2 §
「もうちょっと分かりやすくまとめてくれる?」
「ヤマト2199は意外とエピソード間、カット間で格差があると分かった。だからどうしても『ここはいい』『ここはダメ』といった、部分指摘の集合体にならざるを得ない。まあ、多くの人手を掛けていろいろやってる以上、ある程度は仕方が無いことだけどね」
「個々のエピソードやカットごと、人に依存する要素が大きいわけだね」
「というわけであとは全部カットでこれでおしまい」
「なんでだよ」
「言うだけ野暮だから」
「ぎゃふん」
「はい、カット。お疲れ様」
オマケ §
「人物描写はほとんどNGだが、シュルツだけなぜか良い」
「それがどうした?」
「だからヒルデ人気があるとも言える。ヒルデを見ていたのがシュルツだからだ」
「それも関係するわけだね」
オマケ2 §
「ムラが多く人による格差が大きいのなら第三章は何に期待するわけ?」
「第9話」
「どうして?」
「絵コンテ本郷みつる、羽原信義、演出羽原信義と書いてあったから」
「その心は?」
「第一章、第二章と持ち味が違う何かが見られるかもしれないので」
「違うことは重要?」
「同じなら見る必要が無い。まあ常識的にスタッフが同じでも同じ事は繰り返さないはずだが。人の違いがもっと違う何かをもたらしてくれるかもしれないので」