2012年11月23日
川俣晶の縁側模型局オリジナルモデルtotal 2486 count

空中空母『加賀百万石』脳内設定を考える

Written By: 川俣 晶連絡先

「空母である以上、甲板に搭載機は欲しい」

「そうだね」

「しかし、手持ちパーツで済ませるとなると、あまり良いものがない」

「そうか」

「ボーグに付属の搭載機が余っているが第2次大戦の米海軍レシプロ機だ」

「それは空飛ぶ空母とは似合わないね」

「しかし、そこは逆転の発想だ。軍用としては時代遅れだが、アクロ飛行と思えばレシプロ機もまだまだ現役」

「えー」

「飛行船に一家が住んでいる緊急発進セイバーキッズみたいなアニメもあったし、民間人が大きな飛行メカを持っていてもいいかな、と考えてみた」

  • 空中空母である。宇宙空母では無い。飛ぶことを表現するために記号的に翼が付いている空母。もちろん、こんな小さな翼では飛ばないだろう。あくまで記号 (本当の浮遊機構は別にあると考える)
  • ブルー・インパルスに対抗して結成された民間アクロ飛行チーム『鷲尾レッド・インパルス』の母艦である
  • 第2次大戦時代の米海軍機をレストアして搭載している
  • 得意技は、4機編隊で飛ぶフィンガー4に1機追加したフィンガー5
  • 空中空母『加賀百万石』の登録ナンバーは6700

「えーと。レッド・インパルスとかフィンガー5とかマジ? 若い人には絶対分からないよ」

「実はその冗談設定によって、いろいろな作業指針が決まってくるのだ」

「どういう意味?」

「搭載機は赤く塗る。『加賀百万石』の船体も赤く塗るのが好ましい。そうと決まれば、そこを起点に全体の色バランスが決まる。つまり塗れるのだ」

「フィンガー5は?」

「甲板上に並べる機体は5機で良い、と決まる。4機でも6機でもない。そうなれば、5機を並べる見せ方を工夫できるし、5機の機種構成も工夫できる。場合によっては5機のカラーリングを工夫できる」

「機種構成って?」

「隊長機だけ機種を変えるとか」

「カラーリングの工夫って?」

「隊長機だけ尾翼の色が違うとか」

「ああ、分かった。脳内設定を考えるのは、マスターベーションではなくて、ゴールが無い模型を作るには自分で指針を決める必要があるからか」

「パーツが揃っていない以上、想定されたゴールには絶対に行けない。かといって、軸を決めておかないと意味不明になっちゃうからね」

「じゃあ、作品タイトルは?」

「これで良いのじゃ無いか?」

  • 民間アクロ飛行チーム『鷲尾レッド・インパルス』空中母艦『加賀百万石』

「加賀百万石で確定?」

「加賀百万石は軍艦らしくない名前だが、民間船ならオーケーだろう」

「なぜ軍艦らしくないの?」

「加賀は旧国名で、これは戦艦に与えられる名前。空母には馴染まない。しかも、百万石は付かない」

「おかしいよ。だってハセガワの空母加賀の船体だろ?」

「空母加賀は建造中の戦艦を空母に設計変更して出来上がった軍艦だからな。空母でありながら戦艦的な名前を持っている。でも、空中空母の時代(漠然とした未来)にそれは無いだろう」

「……たしかに」

「というわけで、たぶん加賀の船体だろうから、それを転用した模型は加賀百万石で確定でいいだろ」

「屁理屈をこねても、分かりやすい名前を優先しているわけだね」

「そうそう。ウンタラカンタラ帝国のウンタラカンタラ級のウンタラカンタラ艦隊所属ウンタラカンタラ専用艦のウンタラカンタラ丸とか言ってもどうせ誰の頭にも入らない」

「じゃあ、翼が付いてるのも?」

「こんな翼で飛ぶわけないけど、見る人がすぐに『空飛ぶもの』と認識できるように記号として付いている」

「もしかしてレシプロ機も……」

「あれが甲板に載ってると、見る人がだいたいのサイズを分かるようになる。架空のスーパー戦闘機ではそうはいかない」

「ひ~」

没案 §

「ひゅー、パフパフ。没案の時間だ」

「没案って何だよ」

「加賀百万石には百って入っているから、名前に式を追加したり金色に塗ることも考えた」

「搭載機は百式司偵か? 百式重爆か?」

「実は双発機の翼を付けたかったので、持っていたら使ったかも知れない。加賀百万石の翼として」

「ひ~」

「しかし、どっちも持ってないから没だ」

「ひ~」

「ひゅー、パフパフ。没案の時間だ」

「今度は何だよ」

「レッド・インパルスではあまりにアレなので、レッド・ブルとか」

「翼を授けられるのかよ」

「新規に翼を与えられたのは空母の方なので却下」

「ぎゃふん」

「ひゅー、パフパフ。没案の時間だ」

「まだあるのかよ」

「レッド・インパルスではあまりにアレなので、イエロー・インパルスとか」

「イエローか」

「でも、色をいじると黄色は濁って汚くなりやすいので、却下した」

「ひぇ~。ってか、レッド・インパルスでいいのかな。名前があまりに昭和過ぎるぞ」

「ひゅー、パフパフ。没案の時間だ」

「没案って何だよ」

「鷲尾レッド・インパルスの5機だけ駐機させては広い飛行甲板が無駄になる」

「それで?」

「青い大型ジェットも駐機させると良いかも知れない」

「白い小型ジェットも横に置くのか?」

「横に置くなら車とバイクとマメタンクもな」

「ひ~」

「でも手頃な部品が無いので却下だ」

「じゃあ、それは海底基地三日月珊瑚礁を作るときに頼む」

「ベースになるジャンクパーツも無いし、作らんぞ」

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「空母である以上、甲板に搭載機は欲しい」

「そうだね」

「しかし、手持ちパーツで済ませるとなると、あまり良いものがない」

「そうか」

「ボーグに付属の搭載機が余っているが第2次大戦の米海軍レシプロ機だ」

「それは空飛ぶ空母とは似合わないね」

「しかし、そこは逆転の発想だ。軍用としては時代遅れだが、アクロ飛行と思えばレシプロ機もまだまだ現役」

「えー」

「飛行船に一家が住んでいる緊急発進セイバーキッズみたいなアニメもあったし、民間人が大きな飛行メカを持っていてもいいかな、と考えてみた」

  • 空中空母である。宇宙空母では無い。飛ぶことを表現するために記号的に翼が付いている空母。もちろん、こんな小さな翼では飛ばないだろう。あくまで記号 (本当の浮遊機構は別にあると考える)
  • ブルー・インパルスに対抗して結成された民間アクロ飛行チーム『鷲尾レッド・インパルス』の母艦である
  • 第2次大戦時代の米海軍機をレストアして搭載している
  • 得意技は、4機編隊で飛ぶフィンガー4に1機追加したフィンガー5
  • 空中空母『加賀百万石』の登録ナンバーは6700

「えーと。レッド・インパルスとかフィンガー5とかマジ? 若い人には絶対分からないよ」

「実はその冗談設定によって、いろいろな作業指針が決まってくるのだ」

「どういう意味?」

「搭載機は赤く塗る。『加賀百万石』の船体も赤く塗るのが好ましい。そうと決まれば、そこを起点に全体の色バランスが決まる。つまり塗れるのだ」

「フィンガー5は?」

「甲板上に並べる機体は5機で良い、と決まる。4機でも6機でもない。そうなれば、5機を並べる見せ方を工夫できるし、5機の機種構成も工夫できる。場合によっては5機のカラーリングを工夫できる」

「機種構成って?」

「隊長機だけ機種を変えるとか」

「カラーリングの工夫って?」

「隊長機だけ尾翼の色が違うとか」

「ああ、分かった。脳内設定を考えるのは、マスターベーションではなくて、ゴールが無い模型を作るには自分で指針を決める必要があるからか」

「パーツが揃っていない以上、想定されたゴールには絶対に行けない。かといって、軸を決めておかないと意味不明になっちゃうからね」

「じゃあ、作品タイトルは?」

「これで良いのじゃ無いか?」

  • 民間アクロ飛行チーム『鷲尾レッド・インパルス』空中母艦『加賀百万石』

「加賀百万石で確定?」

「加賀百万石は軍艦らしくない名前だが、民間船ならオーケーだろう」

「なぜ軍艦らしくないの?」

「加賀は旧国名で、これは戦艦に与えられる名前。空母には馴染まない。しかも、百万石は付かない」

「おかしいよ。だってハセガワの空母加賀の船体だろ?」

「空母加賀は建造中の戦艦を空母に設計変更して出来上がった軍艦だからな。空母でありながら戦艦的な名前を持っている。でも、空中空母の時代(漠然とした未来)にそれは無いだろう」

「……たしかに」

「というわけで、たぶん加賀の船体だろうから、それを転用した模型は加賀百万石で確定でいいだろ」

「屁理屈をこねても、分かりやすい名前を優先しているわけだね」

「そうそう。ウンタラカンタラ帝国のウンタラカンタラ級のウンタラカンタラ艦隊所属ウンタラカンタラ専用艦のウンタラカンタラ丸とか言ってもどうせ誰の頭にも入らない」

「じゃあ、翼が付いてるのも?」

「こんな翼で飛ぶわけないけど、見る人がすぐに『空飛ぶもの』と認識できるように記号として付いている」

「もしかしてレシプロ機も……」

「あれが甲板に載ってると、見る人がだいたいのサイズを分かるようになる。架空のスーパー戦闘機ではそうはいかない」

「ひ~」

没案 §

「ひゅー、パフパフ。没案の時間だ」

「没案って何だよ」

「加賀百万石には百って入っているから、名前に式を追加したり金色に塗ることも考えた」

「搭載機は百式司偵か? 百式重爆か?」

「実は双発機の翼を付けたかったので、持っていたら使ったかも知れない。加賀百万石の翼として」

「ひ~」

「しかし、どっちも持ってないから没だ」

「ひ~」

「ひゅー、パフパフ。没案の時間だ」

「今度は何だよ」

「レッド・インパルスではあまりにアレなので、レッド・ブルとか」

「翼を授けられるのかよ」

「新規に翼を与えられたのは空母の方なので却下」

「ぎゃふん」

「ひゅー、パフパフ。没案の時間だ」

「まだあるのかよ」

「レッド・インパルスではあまりにアレなので、イエロー・インパルスとか」

「イエローか」

「でも、色をいじると黄色は濁って汚くなりやすいので、却下した」

「ひぇ~。ってか、レッド・インパルスでいいのかな。名前があまりに昭和過ぎるぞ」

「ひゅー、パフパフ。没案の時間だ」

「没案って何だよ」

「鷲尾レッド・インパルスの5機だけ駐機させては広い飛行甲板が無駄になる」

「それで?」

「青い大型ジェットも駐機させると良いかも知れない」

「白い小型ジェットも横に置くのか?」

「横に置くなら車とバイクとマメタンクもな」

「ひ~」

「でも手頃な部品が無いので却下だ」

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