「結局、特装版1,2,3をオーダーしてしまい、1と2が届いた」
「それで2を見たわけだね?」
「そうだ」
「それで感想は?」
「まずね、開封する前にたっぷり楽しめた」
「は?」
「開封前に楽しめた」
「なんでだよ」
「2巻のパッケにこう書いてあった」
僕達の平和で豊かな日々の向こう側で、常に争いが繰り返されている
無知を奨励され、それを見なかったことにし続けるなら、この物語も又真実である
「真実なのかよ」
「ついでにこうも書いてあった」
- YESTERDAY, TODAY AND NO FUTURE
「それで引っかかったのか」
「そうそう」
「で開封したの?」
「開封したらまたブックレットで引っかかってぜんぜDVDの再生に行けない。これは凄いぞ」
「おいおい。いったいブックレットのどこがいいの?」
「ブックレット、表紙と裏表紙で左右対称なんだよ。文字まで左右対象。かっこいい」
「2巻のがいいの?」
「1巻のブックレットも同じ。凄く面白いよ。監督の皮肉な肉声が見え隠れしていて」
「それだけ?」
「ロボの格納方法や、携帯電話が通じる理由もきちんと考えられているのだろうと思ったら、考えられていた」
バスの問題 §
「ヘリから釣り下げられたキャビンをバスって書いたけどさ。実際にはヘリのキャビンか兵員輸送車って名前だろうと思っていたわけ」
「でもバスって書いたのはなぜ?」
「バスに見えたから」
「……」
「でもね。1巻のブックレット見たら武装バスって書いてあった」
「あえて違う言葉を書いた思ったら当たりだったわけだね」
「ある意味で最大のビックリ」
2巻の感想 §
「イスカンダルなんだよ」
「は?」
「隠しモチーフは」
「なんで?」
「死を受け入れる世界。残ったのは女だけ」
「でもさ。イスカンダルはこんなグチャグチャではないよ」
「イスカンダルだって、人数が2人になる前はグチャグチャだったかもしれない」
「えー」
「イスカンダル的な世界観が数十年監督の心中で熟成するとこういうアニメになるのだろう……と思ったが事実かどうかは一切知らない」
「思っただけかよ」
「それが感想というものさ」
キャラの問題 §
「どのキャラが好き?」
「サツキ」
「というのは既に聴いた。衛士隊だと誰?」
「ヒトミ・ランツクネヒトかな」
「どこがいいの?」
「人格に奥行きを感じる」
「隊長は別にすると?」
「ウスハかな」
「どこがいいの?」
「クールなメガネビューティーに見せかけて飲んだくれているところ!」
「おいおい」
エクスキャリバーの問題 §
「ヒトミ・ランツクネヒトの銃にエクスキャリバーって書いてある。しかも打ち出すのは気化爆弾。これは、ACE COMBAT ZEROに気化爆弾装備で出撃してエクスキャリバーを撃破してみなさいと言われたようなものだ」
「そりゃ、あんたがそう思ってるだけでしょうが」
最大のトピックは §
「結局通して最大のトピックは何だと思う?」
「ブックレットに『キョロちゃん』の文字が入っていたこと!」
「えー」
「でも、本当はミッケンくんって言いたかったと思うよ」
「えー」
「だからさ。凄くハイレベルなアートっぽい世界に見えて、実はキョロちゃん的なキーワードが紛れているところがある意味でポイント……だと思うよ、事実かは知らないけど」
「知らないのかよ」
レンタル版の問題 §
「レンタル版よりセルの特装版の方が山ほどいろんな情報が入っていてお得だと分かった」
「えー」
「ディスクだって映像特典入っていて別物だよ」
「買って良かった?」
「うん。TSUTAYA DISCASで送ってくるのはDISCだけだからね。パッケージは永遠に分からない」