「というわけで無限に広がる大池袋ダンジョン宇宙に出動してきた」
「結果はどうだった?」
「ヤマト原画展関連の場所をいくつかまわってきた」
リブロ4階 §
「かなり関連コミックは売れていたね。数が減っていたし、ガンフロンティアなどはもうなかった」
「そうか」
「で、一番くじもかなり景品が減っていたので、どうしようか悩んだ」
「なんで?」
「別の欲しいものはないし。でも賑やかしだと思って1本引いたよ」
「結果は?」
「原田真琴の湯飲みだった」
「それって当たり?」
「実用品だからね。湯飲みとして使えるから無駄にはならない」
「それで話はおしまい?」
「いやね。残りのくじは少なかった。昨日中にラストワン賞は出たのかな。出たといいな」
リブロ2階 §
「売り場を眺めてきたよ、というだけだ」
「それだけかい」
原画展会場 §
「まさにいくら時間が合っても足りない場所だね」
「ひ~」
「しかも発見が多い」
「要点を教えてくれ」
- 麻宮さんの絵でヤマトの甲板は黒い
- 1/100模型のヤマトは甲板が暗い茶色
- 1/1000, 1/500の完成品展示の甲板は船体と同色
- 宮武さんのラフには冥王星基地に潜入するための場所と思われるものがあった。おそらく、1974通りの冥王星攻略はあり得た
- スターシャとデスラーの絵。実は2人の手の上にある2つの惑星の軌道が原画では光って見える。(でも拡大したイラストでは目立たない)
- 売店でのメカコレはユキカゼが2個しか残ってなかった。ヤマトは完売の模様。残ったユキカゼ2個はおいらが買いました。なので、その後は在庫ゼロらしい
甲板色問題再び §
「ってわけで、ヤマトの甲板色問題が再熱した」
「ひ~」
「1/100はオフィシャルだと思われるが、それにも関わらず甲板色が重巡のリノリウムみたいな色に塗ってあって、いろんな意味で戦艦っぽくない」
「なんてこった」
「でもオフィシャルと思われる」
「ひ~」
「一方で、麻宮さんのヤマトは甲板が黒い。これは戦艦大和の末期では甲板が黒だったことを考えれば妥当な配色だ」
「では船体と同色のヤマトはどうたんだ?」
「実は設定的には甲板は少し色が明るいグレーっぽいので、船体と同色は設定通りでもないと思われる」
「分かった。で、君の評価は?」
「麻宮イラスト版の黒い甲板が最善。残りはうーん、良く分からない。特に暗い茶色の甲板はどこからどう切っても根拠が分からない」
スターシャとデスラーの絵 §
「草彅さんのスターシャとデスラーの絵。原画と拡大したイラストの違いが一発で分かった。自分も目が肥えたものだと思ったよ。手書きのイラストと機械を使った印刷の違いがすぐわかる」
「美術館通いのおかげだね」
「で、実は原画を見ると本来の意図が一発でわかった。この絵はここでこう表現するのが本来の意図だとね」
「いくら画面で見てもわからなかったのだね」
「印刷でもな」
「100万の複製よりオリジナル1枚だね」
「そうだ。だから絵画は複製を所有するより本物を見ることだよ」
1/500の話 §
「1/500ヤマト2199も売っていたが、それの箱を手に取っていた人がいた。凄くいいキットだから買えよ、高いけど、って心の中で思った」
「思っただけかい」
おしまいの話 §
「で、終了するまでいたんだね?」
「いいや」
「えー」
「終了予定時刻の17時をまわっても人が多いし販売コーナーの販売も続いていたし、こりゃ完全終了まで付き合ったら何時になるかわからないと思って撤退したよ」
戦利品 §
「戦利品をまとめてくれ」
- 1晩くじG賞原田真琴湯飲み
- メカコレユキカゼ×2
- マジック1本 (地元のスーパーで)
「ちょっと待て。マジック1本ってなんだ?」
「マジック1本でこれだけユキカゼは格好良くなるというのを試してみたかったんだ」
「ところで、帰りにどっかによってメカコレヤマトを探すという選択肢は無かったのかい?」
「今日はやめておこうと思った」
「なんで?」
「まだ作ってないキットがいくつもあるんだ。急いで買うことも無い。異常人気が一段落してから買っても遅くないさ」
「ユキカゼはマジック1本で遊ぶんだね?」
「そう」
「じゃ、ヤマトはどう遊ぶんだ?」
「艦艇色と甲板色のバリエーションを作り分けてみたいと思っている」
「話が最初に戻った!」
「艦艇の緑はかなり異端で、普通の解釈ではやらない方がいい。戦艦大和でも緑は無かったらしいのでね。でも甲板色はどうなるかわからない。カラーバリエーションを検討する価値はある」
「それで君の感想は?」
「ヤマトの甲板を黒く塗るのは、おいらの緑の宇宙戦艦ヤマトでもやったことだが、まさか麻宮さんとそこで共通点が生じるとは予想もしていなかった」
「他の人のヤマトだと何色なんだ?」
「わからない」
「なんで?」
「まず、甲板が見えるアングルで描いていない。そして原画展なのでモノクロの線画中心の展示だ。そもそも色が付いていない」
「ひ~」