「沖田艦の名前については最終的に以下のバリエーションがあるようだ」
「このうち、沖田艦については、物語上の役割(沖田が野っている船)を表記しているだけであって、艦名ではないと考えた方が良さそうだ」
「国家予算を掛けて作る船が個人専用にはならないわけだね」
「次に地球司令船225号だが、司令船になるもならないも状況次第なので、地球司令船はその時の艦隊内での役割を示しているだけだと思われる。艦名にあたるのは225号だけだろう」
「次は?」
「えいゆうには、軍艦の名前らしさが無い。戦国武将の名前を軍艦に付けるのと同じぐらいリアリティが無い」
「そもそも軍艦じゃないってことだね」
「もっとも、最初から軍艦じゃないのならいいけどな」
「というと?」
「商船改造の軍艦というのはいろいろあってな。そのうち、軍艦らしい名前に改名したものとしていないものがあって、いろいろなのだ」
「ふーん」
「最後のきりしまだが。一応戦艦らしい名前にはなっている……のだが、旧日本海軍の命名規則に照らすとあまり戦艦らしくない」
「なんで? 霧島という戦艦は実在するのだろう?」
「この名前は霧島山が元になっているが、山の名前は巡洋戦艦か重巡の名前だ。霧島はもともと巡洋戦艦なのでな。改造したら遅くなって戦艦扱いになったがまた改造して高速戦艦になった」
「では、もともと巡洋戦艦だった高速戦艦という設定があれば整合するのかい?」
「問題はね。鈍重で非力で太めで的になるばかりの沖田艦がね。高速戦艦のイメージに合うのかだ」
「派手に動いているカットもあるよ」
「重々しく動いているだけのカットもあって、ギャップが大きいイメージ云々の前に映像から一貫したイメージが読み取れないのだよ」
「じゃあ、きりしまも名前としてはあまり似合ってないわけ?」
「そう思うな。かなり違和感があった」
「じゃあ君が考える最適な沖田艦の名前は?」
「消去法で225号しか残らないよ」
「それがヤマト小説中に繰り返し225号と書いている理由だね」
「そう。225号という立派な名前がある以上、それ以上名前を俺設定する必要を感じない」
「あえて君が名前を設定するとしたら?」
「事実上使える主砲塔は1つしかないので、三景艦の名前を与えるのがいいんじゃないかな。橋立とか厳島」
「艦橋砲は使える判断じゃないんだね?」
「役立たずの兵器なんだろう」
「まさに三景艦っぽい」
クラス名 §
「アメリカ版ではMogami Classだそうだ」
「なぜだと思う?」
「おそらく、砲塔が艦橋前方にしか無い印象から最上を連想したのだろう」